幸せに生きる(笑顔のレシピ) & ロゴセラピー 

幸せに生きるには幸せな考え方をすること 笑顔のレシピは自分が創ることだと思います。笑顔が周りを幸せにし自分も幸せに!

「小さな幸せをひとつひとつ数える」末盛千枝子著 ”絵本の持つ強さと優しさ”

2024-04-07 04:42:04 | 本の紹介
・夫が亡くなった(突然死)とき、息子たちは、まだ八歳と六歳でした。

・『ひみつの王国 評伝 石井桃子』の巻頭に、そっと記された石井さんの言葉が忘れられません。
 「大人になってからのあなたを支えるのは、子ども時代にあなたです」というのです。素晴らしいではありませんか。

・『神の道化師』作 リトミー・デ・パオラ
 曲芸という才能をもった孤児の話

・『ねずみ女房』作 R・ゴッデン
めすねずみを一変させた出会いとは?

・『わたし』文 谷川俊太郎
 かけがえのない「わたし」という存在

・『Crow Boy』文・絵 やしまたろう 『からすたろう』(日本版)
 他の人と違っていていい

・『またもりへ』文・絵 マリー・ホール・エッツ
 動物たちの腕比べに参加した男の子

・『すばらしい季節』作 ターシャル・チューダー
 季節の移り変わりに恩恵を受けとる

・『あさになったので まどをあけますよ』作・絵 荒井良二

・『あなたのひとり旅』谷川俊太郎訳
 別れの悲しみの向こうに
 ながくつれそった老夫婦の別れの悲しみを本当に単純にうたった絵本です。

・『おこちゃん』著 山本容子
 次々と起こる奇想天外の出来事

・『ピーターのいす』作 E=ジャック=ルーツ
 お兄ちゃん、お姉ちゃんになるということ

・『わたしゃ ほんとうに うんが いい』文・絵 せなけいこ
 幸せって、こういうものか

・『おりこうねこ』作・絵 ピーター・コリントン
 本当のりこうとは
 この本は、いかにもイギリス人らしいユーモア感覚のある絵本ではないかと思います。

・『よあけ』作・画 ユリ―・シュルヴィッツ
 人生には静けさが必要

・『白バラはどこに』文 クリストフ・ガラーツ&ロベルト・イークセンティ
 ユダヤ人ではなく、ナチスに反対して、戦争が始まった頃に、大学でビラを撒いたのです。そのために、兄やそお友人と教授とともに捕まって四日後に斬首刑にされた少女です。

・『聖なる夜に』作 ピーター・コリントン
 クリスマスの夜に見守られて

・『100万回生きたねこ』作・絵 佐野洋子
 友人がある日、「お願いがあります。親友が癌で死にそうなんです。もう自分に時間がないことも知っていて、献体の手続きもしたのですが、そんな親友に送る絵本はないでしょうか」と言ってきたのです。私は迷わずに『100万回生きたねこ』をすすめました。しばらくして、その友人から手紙が来て、病人は彼女が送った『100万回生きたねこ』を気に入って、最後の日まで、ご主人に何度も、何度も読んでもらっていたということを報告してくれました。旅立っていく人の心にも、残される人の心にも、あの本が届いたのだと感無量でした。

・『大きな木』作 シェル・シルヴァスタイン 訳 村上春樹
まっすぐに愛を語る
 確かに、中年男には、そして中年男でなくとも泣きたくなる絵本です。でも、ここには、愛の真実があると思います。この世に、痛みを伴わない愛があるでしょうか。

・『ゴールディーのお人形』作 M・B・ゴフスタイン 訳 末盛千枝子
 一生懸命作られたものに思いは宿る

感想
著者プロフィール
 1941(昭和16)年、東京生れ。慶應義塾大学文学部卒。至光社、G.C.PRESSで編集者として勤務。1986年『あさ One morning』でボローニャ国際児童図書展グランプリを受賞、ニューヨーク・タイムズ年間最優秀絵本にも選ばれた。1988年、すえもりブックスを立ち上げ独立。まど・みちおの詩を美智子さまが選・英訳された『どうぶつたち THE ANIMALS』や、美智子さまの講演録『橋をかける 子供時代の読書の思い出』などを手がける。2010(平成22)年から岩手県八幡平市に移住。2011年から10年間、被災地の子どもたちに絵本を届ける「3.11絵本プロジェクトいわて」の代表を務めた。

 絵本は子どもの時に見ただけでした。
40歳中頃に入院児と遊ぶボランティアを始めた時、子どもに絵本を読み聞かせることもしました。そのため、たくさんの絵本があり、読みました。絵本は大人が読んでも良いものだと知りました。『100万回生きたねこ』もそこで読みました。

講演会で、柳田邦男氏も絵本の素晴らしさを言われていました。そして大人もぜひ絵本を読んで欲しいと。

 気になった絵本は読むようにしています。
『大きな木』も読みました。
 小さい時、『ちいさな家』の絵本が大好きで何度も読んでいました。
ある時、図書館でその本を見つけ、そしてもう一度見ました。
英語の原作も読みたくなり見ました。
小さいときの感情を思い出していました。
そして母がこの絵本を与えてくれたのだとしみじみ思いました。
 図書館でよくたくさんの絵本を借りている母親と子どもを見かけます。
絵本の大切さをよく知っている母親なのでしょう。
 私は遊びのボランティアをやり、柳田邦男さんの話を聴くまで、絵本の大切さと絵本の力を知らなかったです。

 この本を読み、知らない絵本が沢山ありました。
『白バラ』が絵本になっていることは知りませんでした。
この話を知り本を読みました。
 ヒトラー一人では600万人のユダヤ人を、またロマ人など他の多くの人を殺害できなかったのです。それに協力した人がいたからです。
 一方、ナチスに抵抗して教育するはずの大学がナチスと一体となって戦争に抗議する学生を殺害したのです。
 がどうするかが問われているのでしょう。

著者が好きな絵本や感動された絵本を紹介されていました。
読んでみたいと思いました。

「人生は大変なことが多いけれど、すてきなこともたくさんある」
 40年近く絵本の編集に携わり、皇后美智子様、安野光雅、谷川俊太郎、M.B.ゴフスタインなど、国内外の名作を手掛けてきた著者。
 彫刻家である父・舟越保武との暮らし、愛する夫の急死、息子の事故、再婚した夫の病、そして東日本大震災の被災。波乱に満ちた人生の中で、常に絵本が傍らにあり、生きることの希望を与え続けてくれたという。
 「絵本と付き合うことによって、私は、子どもたちの人生を『こうでなければならない』と決める必要はないということを肝に銘じて知りました。もちろん大変なこともたくさんありましたが、それは自分についても言えるのでした。」(「はじめに」より)

 絵本が教えてくれる大切なこと、絵本づくりに関わる人々が作品にこめた想い、絵本を贈り・贈られることで生まれる喜びなど、大好きな32の絵本とともに綴る幸福論。

〈もくじより〉
Part1
人は人を思いやる
人生の最後に残す最高の贈り物
だれもが誇りをもって生きている
「わたし」と「あなた」と
他の人と違っていていい
ファンタジーは身近にある
空はものすごく大きな絵本
冬は厳しいけれど一時のこと
季節の移り変わりに恩恵を受けとる
すべてのものに訪れる希望
別れの悲しみの向こうに

Part2
おとなを自由にする子ども時代
小さな子どもの喜びと悲しみ
おとなだって安心して眠りたい
幸せって、こういうものか
本当のりこうさとは
家族と一緒に春を待つ喜び
もしも世界に本がなかったら
好きなことを仕事にする
役割を終えたものたちへ
人と機械が築く信頼
猫がのびのびと生きられる世界

Part3
一人の少女の声が世界中に届くまで
子どもと本の出合いの場を作った人
悲しいときに寄り添ってくれる存在
人生には静けさが必要
決してこわしてはいけないもの
良心をはかるものさしを持てたら
クリスマスの夜に見守られて
そばにいたい人はだれですか
真っすぐに愛を語る
一生懸命作られたものに思いは宿る

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