レース鳩日記 勝利の翼

1933年 
ポーのレースで
デュレイ鳩舎の鳩の帰還を見守る愛鳩家達

前人達

2016-03-05 23:22:33 | 日記
今日は啓蟄
午前中は晴天の良い天気でしたが
午後から曇天でそんなに暖かくなかった!
南風の予報でしたが北風でしたね

逆に夜になって暖かくなって来た感じ~
明日は20度を超える予報ですが
本当に暖かいのでしょうか?


話題もないので古本から興味ある記事

勢山系の改良 細川 英次郎
前略(外見的要素による淘汰は省略)

競翔による淘汰
戦後大阪鳩界はスタートが遅れ
私の鳩舎が勢山系を使って
レースを再開したのは昭和26年頃でした

長年近親交配をしいられた勢山系の性能を
試すための好期到来とばかり
私は勢山系全鳩を参加させました

いかなる銘血種といえども
酷烈非情な競翔による淘汰なくして
優秀系統の確立は考えられません

レースの淘汰なく銘血の保存は笑止のさたで
長年の近親交配では優秀鳩保存の目標からは
遠く離れた方向へ離れてしまうのです
私はこれらのことを恐れてレースが開始されるや
それを淘汰、改良の試験場としたのです

この年は参加者も少なく
大阪と京都で合同でレースを行い
600kまでで参加鳩の大半を失い
600k2羽帰還をみることができ
この年の最終目標700kへ進む

600kの帰還が少いために他鳩舎は参加せず
初志を貫くために自費で2羽の勢山系を
西種氏(秋田の人?)に依頼して
秋田県の下浜700k放鳩を実行し未帰還

(数の力で帰還地を目指すのなら兎も角も
たった2羽では早い段階で単独になり
1羽で700kを帰還するのは
現代のレース鳩でも難しいですね)

これで勢山系の能力や近親交配の限界を
試すことが出来たのですこの貴重な体験は
その後の細川勢山系の確立に大きく役立ちました

このような淘汰は
かなりの勇気と忍耐、努力をしいられるもので
科学者的な厳しさと強姿勢が要求されるものです

元来 スポーツ家である私の根性が
高度な細川勢山系確立のために
あらゆる手段をおしまなかったのです


この古本には頻繁に淘汰と言う文字が出てきます
前人達はかなり厳しい淘汰をして
自分の鳩を改良してた!