新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

お昼ごはん

2010-06-24 22:44:25 | food
右手をヤっちまったので家事放棄中です。
で、お昼を頼む回数が増えました:宅配パスタ屋(庶民派洋食系)
キャベツアンチョビウィンナのパスタ。私の大好きなキッシュとローストビーフ&パスタのランチ。
キッシュがね~vホームメイドな感じで美味しいのよ♪

伊藤若冲 アナザーワールド(6月19日・於 千葉市立美術館)

2010-06-22 23:09:31 | つい太
来週までの会期とあって,たいそうな混雑振りでした。若冲が影響を受けた南画,若冲に影響を受けた画家の作品が所々に差し挟んであり,メリハリの利いた展示になっていました。墨に慣れた目に極彩色の「イスラムっぽい動物屏風」,タイル絵というよりはすでにドット絵の極致。水墨画の紙幅からは自在な墨の濃淡でミリ単位の描写を楽しんでいることが存分に伝わってきます。
 同じ題材を経年で繰り返し展示してあったので,円熟を増していく筆致を追うことができました。淀川の川下りを描いた「乗興舟」の画面は黒紋付きの裾回しのようで,静かに彼岸まで下っていくような情景でした。
 常設の展示では「江戸みやげ」と称して,いわゆる古典的でポピュラーな浮世絵の名品を展示していました。それは確かに江戸の空気を伝えるものではありますが,若冲とほぼ同じ年代の版画もあり,版画と日本画の違いがあるとはいえ若冲の感覚の鋭さや,つきつめた美意識が200年を経てもダイレクトに伝わってくるものすごさを再度確認したしだいです。
 一緒に展覧会へ付き合ってくれた友人は何の予備知識もなく見始め,最後の巨大野菜屏風で笑い転げてくれていました。
こころを打つというのはこういうものかと思いました。

写真はとある道の駅で激撮した;若冲好みのセクシー大根