新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

「絆」concert(2012年5月10日 於・すみだトリホニーホール)

2012-05-11 00:17:59 | ききもの
開業直前のスカイツリーの門前町として盛り上がる錦糸町。
このところ毎月のように通っている「すみだトリフォニーホール」にて,めずらしいコンサートを聴くことが出来ました。
タイフィルハーモニー管弦楽団のチャリティコンサートということで,招待客は政府関係者らしき上質のスーツに身を包んだ方々,そしてタイシルクの美女,仏教婦人会,地元の女子高校生・・・。
まずはは全員起立による国王賛歌。
一曲目はタイ伝統楽器のソロによる「クアン・ムアン前奏曲」伝統音楽と管弦楽のコラボはえてしてマーチ風になるのだなと。
二曲目はラフマニノフ・ピアノ協奏曲第三番。
まさかの,インターバル無しで舞台チェンジ。ピアノがしずしずと中央に登場して難曲で知られる第三番が始まりました。ピアノ独奏はタイの音楽学校で助教授を勤められているDr. 中川恵理(どうやらタイでは敬称としてDr.を使うもよう)。
音楽というものは(もちろん楽譜通りであることは重要ですが)心で弾くものだ・聴くものだ,ということを納得した一曲でした。
・・・こんなスリリングなピアノ協奏曲は初めて・・・。

インターミッションには,ホールで飲み物と軽食のサーヴィスが!
そしてフルーツカービングのお師匠さんらしい青年が。

後半はタイ民族楽器と管弦楽の協奏曲「ライ・ラムシン」「ライ・カ・テン・コン」,および画家のパフォーマンス,サキソフォン奏者による世界初演の現代曲「黎明」。
未体験の音律や楽器の響き,ホールでのみ味わうことのできる空気の震え,耳というよりも皮膚から直接拾える限界の音。3時間近くの熱演で,遠いところまで旅をした気分になりました。
関係者のみなさま,ご招待ほんとうにありがとうございました。




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