新・桜部屋

主に伝統芸能観劇記。
その他鑑賞日記

十一代目市川海老蔵襲名披露(青森公演)平成17年7月6日

2005-07-07 10:26:30 | 歌舞伎鑑賞雑記
なんと、伊藤園&青森生協協賛のキャンペーンでご招待されてしまいました!
座席は青森文化会館一階11列目のど真ん中、見えを切った瞬間に目線が来る位置でした。
さすがご招待席です。

平成17年度(社)全国公立文化施設協会主催(東コース),松竹歌舞伎は年一度、西・東コースで地方巡業を致します。この7月の東コースはなんと海老蔵襲名興業。演目がダイジェスト版だとか、脇の役者の人数が少ないとかそういうことは宜しいのです。間近で海老様を拝見できればそれで。

源平布引滝 実盛物語:美貌の実盛に海老蔵、瀬尾十郎兼氏に市蔵。ほっそりした市蔵が着せ綿をしてもらったり色々工夫をして大悪の瀬尾に。憎そい雰囲気は物足りないものの、大きな存在感がありました。海老蔵の実盛はどうにも軽くていけません。抑えて抑えて、最後のところで「よいおじさん」にならねばいけないと思うのですが、端々に若さが溢れてしまい、結局は「よいおにいさん」になってしまっていました。

口上:久々に見た團十郎はずいぶんと痩せておられました。それが少し哀しかったこと。
そして海老蔵の睨みが無かったので、今年は風邪をひいてしまうかもしれないと思いました。

お祭り:黒紋付きの芸者さんも出てこない、團十郎扮する鳶頭単独の踊りでした。若い衆も左右に二人ずつ。いつも見るものと比べて半分ほどの長さだったように感じましたが、なんと最後の見えを團十郎が間違えたらしく・・・”あ”という顔をされていました。
ものすごく心臓に悪い幕切れでした。