旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

フレッシュコーヒー=スーパーカブで旅するタイ北部から

2018年05月22日 | 旅の風景
 昔人間の私から見ると、タイでコーヒー(タイ語ではホットコーヒーはカフェロン)と言えば、ネスカフェのインスタントコーヒーに大量の練乳を投入して甘くした飲み物でした。普段、レギュラーコーヒーをブラックで飲んでいる私ですが、甘いものも好きなので、このタイの昔ながらのコーヒーは好きなのです。

 ところが、スーパーカブで旅するタイ北部の企画を始めた10年ほど前からは豆を挽いて淹れるレギュラーコーヒーもチラホラ見かけるようになり、コーヒーを注文すると"フレッシュコーヒーか"?、トラディショナルタイコーヒーか?”と尋ねられるようになりました。

 実際、チェンマイからチェンライへ向かう途中では大きなコーヒー園を通過します。

 数年前のカレン族の村とエレファントキャンプ滞在の旅の下見の際にはカレン族の運営するコーヒー園でネルドリップしたコーヒーをごちそうになりました。

 故プミポン前国王が進めた山岳民族の麻薬栽培撲滅作戦で大麻やケシからの置き換え作物の一つがコーヒーであることをその時に知りました。

 ここ10年ほどでタイの伝統的なコーヒーは姿を減らし、コーヒーやカフェラテを出すエアコンの効いたおしゃれなカフェが増えました。”ネスプレッソ”を置いているお店も結構あります。

 今回の旅ではミャンマーとの国境地帯を走るルート上で、山岳少数民族の村にあるカフェを発見して立ち寄りました。村の風景を一望できるカフェでコーヒーを楽しんでいるうちに下からどんどん雲が沸き起こってきてその後土砂降りの中を走った挙句、道まで間違ったのも今となっては今回の旅の良い思い出です。

 昔ながらのコーヒーを出してくれる屋台みたいな場所であれば、カフェロンとかカフェイェン(アイスコーヒー)とか、チャロン(ホットティー)とか、チャイェン(アイスティー)と言って注文すればよいのですが、おしゃれカフェでは注文するのが難しくなるのは日本でもタイでも同じです。

 コーヒー頼もうにも種類がたくさん。区別が良くわからない。
 
 私はカフェロンを飲みたいと思う時以外はブラックコーヒーが欲しいわけで、日本のカフェだったら"ブレンド”でしょうか。比較的注文はしやすいのですがタイのカフェには”ブレンド”はありません。今までは、たいていのカフェでメニューの一番上に書いてある”アメリカーノ”を注文して、大体目的通りのものを手に入れていたのですが、アメリカーノという割には日本のアメリカンみたいに薄いわけでもなく、アメリカのアメリカンみたいに浅煎りなわけでもなく、いわゆる普通にコーヒーなのです。

 狙い通りのものが出てきているので、あえて深く考えたことが無かったのですが、アメリカーノの定義が今回判明。
 
 チェンマイのチャンコーヒー直営カフェの青年曰く、ミルクも砂糖も一切入っていない、コーヒーだけのものをアメリカーノというとの事。
 =>つまり私の狙い通りブラックコーヒーの事だったのですね。これで確信が持てるようになりました。

 さて、まだ歴史の浅いタイのフレッシュコーヒー。まだまだ淹れ方がまちまちで、”アメリカーノ”を注文しても、これってギリシャコーヒー?”と思うほど濃いことがあったり、今しばらくはどんなものが出てくるのかドキドキ感も楽しめます。

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