旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

タイ、ラオス 路線バスの旅 第1日

2014年10月06日 | 旅の風景
フェイスブックでは少し報告させていただいていた通り、9月21日~9月28日の間本当に久しぶりの一人旅でタイとラオスを旅してきました。”スーパーカブで旅するタイ北部”の時のようにデイパック1つの気軽な一人旅。ただし、バイクという便利な道具は今回は使わずに現地の交通機関を利用しながらの旅であります。実は以前から、将来的に”本当の旅企画”に将来加えてみたいと考えていた路線バスの旅の原案コースを今回旅してみたのでありました。

それでは久しぶりに少し遅れの旅日記。タイ&ラオス路線バスの旅を皆さんにご紹介しましょう。

9月21日(日)晴れ

 日付が変わるとともに羽田空港を出発したタイ航空は早朝バンコクに到着。チェンマイはこのところ毎年訪れているのですがバンコクは久しぶりです。バンコク国際空港から市内へ出る鉄道が開通したという話は聞いていましたが、例によって細かく調べてきてはいないので空港の案内所でホアラムポーン駅への行き方を教えてもらい、エアポートリンクの乗り場へ向かいますが、航空便の到着が早すぎて始発前。しばらく空港で時間をつぶしてから改めて駅へ出て市内へ。まずは中央駅でラオス国境の町、ノーンカーイへの夜行列車の切符を購入します。
 
 今から20年以上前。初めての一人旅でバンコクを訪れた私は国境の町が見てみたいと思って到着翌日に同じノーンカーイへの切符を購入しようとしていました。その頃はホアラムポーン駅でもまったく英語は通じず、しかもノーンカーイへの鉄道はコーンケーン行きから乗り換えなければならないルート。夜行列車は普通の窓口でなく、少し奥まった場所にある専用の予約窓口で購入する必要があったのに、その事も知らず、結局切符を手にする事はできませんでした。その後のタイの状況は大幅に変化。そして私自身もその後大きく変化し、成長し、今回はあっけなく夜行列車の切符を手にする事ができました。

 鉄道の出発時刻は20時。まだ12時間ほど時間があります。

 特にバンコクで訪れたい場所は無いので、深夜のフライトの疲れをとりに、昔の私の定番お昼寝ゾーンである”ルンピニ公園”へ向かう事にします。市バスや地下鉄での移動も考えたのですが実はラマ四世通り。何度も歩いた事がある懐かしい道でもあります。昔は市バスに乗って、20分たっても1ブロックも進んでいないような渋滞がよく発生していて、バスに乗ったものの、結局降りて歩くなんて事があったものです。けっこう距離はあります。

 懐かしい風景や、新しくなった風景を見ながらぶらぶらと時間をかけて駅からシーロムロードへ。ルンピニ公園へ入る前にこれまた懐かしい場所であるシーロムロードをぶらぶらと歩いていくと、鉄道高架の下に運動会で使うようなテントが立ち並んでいます。朝早すぎてまだ準備中のところが殆どですが、横断幕を見てみると”Bangkok Car Free Day"。これからシーロムロードは歩行者天国になるようでした。

 シーロムをぶらぶら見て歩きながら、食事でもしようかと考えていたのですが、少し気が変わってそのままルンピニ公園へ入ってみました。以前はルンピニ公園の周辺には多くの屋台が出ていたのですが、今は姿を消しています。公園に入ってみると”ルンピニ フードコート”という屋台街がありました。ここでカオマンカイで腹ごしらえをした後、昔もよく昼寝した公園の北の方へ向かいます。
 
 公園の水辺をぶらぶら歩いていると、警察官が熱心に川の中を覗き込んでいます。視線の先を見ると、ブクブクと細かい泡が噴出しながら移動しています。何かの生物がいるようですが泡しか見えません。姿が見えるのかとしばらく眺めていましたが正体はわかりませんでした。諦めて快適に昼寝できるベンチを探そうと視線をずらすと、なんと自分のすぐ目の前に1m位ある大トガゲが水中に寝そべっています。橋のすぐ下なので通行人が驚くだろうと思ってみているのですが、誰も関心は無いようでした。日比谷公園にこんなオオトカゲがいたら、どのくらいの騒ぎになるかと考えると不思議な光景です。

 暫く興奮していた私も関心を失い、その近くのベンチでしばらくお昼寝。

 タイもずいぶん変わったもので、最近、肥満気味の人がずいぶん増えたと感じます。そのためか、ルンピニ公園ではジョギングをしたり、体操をしたり、太極拳をしたり、スポーツサイクルで走っている人を沢山目にしました。20年前なら、極力汗をかかないためかと思われるくらいゆったり歩く人たちの姿しか見なかったのですが、タイの大きな変化かもしれません。

 午後になると日が高くなり、気温も高くなってきました。ふと目を覚ますと汗びっしょり。そして少し気分が悪くなってきました。油断して、少し熱中症気味になったようです。慌てて水を買いに行き、水を飲みながら再びお昼寝。午後になって再びぶらぶら歩いてホアラムポーン駅へ戻りました。

 昔からある駅前のレストランでカオパットの昼食。時代の流れか、このレストラン、Wi-Fiが使えました。鉄道の時間までまだ少し余裕があるのでビールを飲みながらこのレストランでゆったり過ごした後、夜行列車へ乗り込んでラオス国境の町、ノーンカーイへの鉄道の旅へと旅立ったのでありました。


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