旅のウンチク

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第1回タイ&ラオス路線バスの旅=まとめ

2015年10月17日 | 旅行一般
 少し見切り発車気味にスタートを切ったこの旅ですが、参加していただいた皆さんの協力もあり、全員無事帰国する事が出来ました。

 タイ&ラオス路線バスの旅と銘打っていますが、ここまでのレポートを読んでいただければお判りの通り、路線バスだけを使うわけではありません。実際にはバス、船、列車などで移動するほか、細かい移動でトゥクトゥクやソンテウに乗ったりします。現地にある公共の交通機関のみを使って旅することを表現する意味で”路線バスの旅”とさせていただいています。
 
 ラオスについては、昨年の私の印象とは大きく変って、昨年の私があまり上手く立ち回れなかっただけなのか、今年の回り方が順路通りで動きやすかったのか、あるいは1年でおおいに旅人に対する受け入れ態勢が整ったのか。とにかく普通に旅しやすい場所に変わっていました。

 昨年は毎日の移動の確保のために夜明けと共に起きだして情報を探す事も多かったのですが、今年は前の日にはある程度の目処が立っていることがほとんどで、昨年ほど移動確保に時間をかける必要はありませんでした。宿泊に関しても移動した先に客引きが待っていることが多く、現地で容易に情報を手に入れることができました。

 便利になったとはいえ、細かい移動での値段交渉や客引きとの情報の確認、交渉など、旅らしい作業は毎日あって楽しめます。

 昨年とあまり変わっていないのはラオスの人達の気質。タイの人の少しお節介と感じることもあるような明るさとは少し違い、同じように親切ではあるのですが、控えめな人たちが多いのが印象的です。 

 ルアンパバンで船着き場からのトゥクトゥクがチケット制になっていた事に驚かされましたが、もしかするとラオスの人達は控えめ過ぎて、料金を交渉制にすると旅行者に負かされてしまう事が多発したのかもしれません。

 これといった観光地の無いラオスでは、ラオスの人達との関わりは旅の大きな要素となりえます。旅する側はいろいろな場でのラオスの人々との関わりを積極的に楽しんでいきたいものです。

 ラオスという国は旅人と関わり始めてまだ日が浅い国。ゲストハウスの存在や、そこでの旅行者向けのサービスの取り扱いなど、上手く機能しはじめているように感じましたが、同時に、少し性急に旅人から外貨を得ようとし過ぎているのではないかという印象も受けました。お隣のタイのように絶妙なバランス点を見出して、誰にでも旅しやすい国となっていくことを切に願います。

 日常生活の常識を一度ストップして、見知らぬ国へ飛び込んで行って、現地の人々やほかの旅行者とコミュニケーションをとりながら旅する企画として、今後もこの企画を発展させて行ければよいなと考えています。

 参加される方には常識をストップしてもらう事、旅先での快適さや楽しさは自分の側が変わる事でしか得られない旅になる事だけは覚悟してください。この点はスーパーカブで旅するタイ北部も同じで、非日常に徹した楽しみを追及する事に心血を注いでいますし、案内人の私も、これらの旅で皆さんに快適に過ごしていただこうとは考えていません。自分への挑戦の場を提供できればとも思っています。

 我こそはと思う方のご参加をお待ちしております。

 最後に、これから参加をお考えの方には残念なお知らせが1点あります。
 ラオスの物価が思いのほか高いため、第2回以降の旅行費用を少しだけ値上げさせていただくことになりました。詳しくはWebサイトをご覧ください。

 タイ&ラオス路線バスの旅
 
 それでは皆さんのお申し込みを心待ちにしております。


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