旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

体験の場としての旅

2008年03月12日 | 旅行一般
人間にとって”良い体験”、つまり自分に新しい視点を与えてくれたり、自分を成長させてくれるような体験というのは必ず自分にとって新しい体験であるはずだと思います。

新しい体験というのは自分にとっては未知の体験。どう反応してよいかわからない体験ですから、不安を感じる体験である事がほとんどです。だから、体験する前にはできれば体験せずに済ませたいとかやり過ごしたいと思わせられる事が多くなります。そして、可能な場合は実際、やり過ごしている事も多いのではないでしょうか。

私もこの点ではあまり蛮勇を奮い起こせる人間ではありません。未知の出来事には尻込みしてしまう事が多いですし、その真っ只中に飛び込んで行こうとはあまりしません。
 
初めての一人旅で訪れたバンコクでは、英語が全く通じない事に尻込みして、結局1日食事ができなかった記憶すらあります。その日私が口にしたのはチャイナタウンで購入した月餅1個。言葉が通じない相手とコミュニケーションを試みるという体験に尻込みしてしまったわけですね。

いつまでもこうやって新しい体験から身を引き続ける事は、結局は自分にとって”良い体験”をする機会をみすみす見逃してしまう事になります。だから、時には自分を新しい体験に対して逃げ場の無いところに置いてみるのも良いと思うわけです。

特に若い時は様々な場面に身を置いてみて、多くの体験を積んでみるのが良いと思います。若いときなら、その場面で少しくらい失敗してもそれほど大きな批判やダメージを受けずに済む場合が多いのです。

様々な体験をコワゴワ積んでみる場としては海外を旅することはそれ自体が体験の宝庫としてお勧めです。それに失敗しても旅の恥はかき捨てで済むことがほとんどですからね。


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