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旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

友人の読む本

2008年02月06日 | その他
 私は時々、書店を意味も無くうろついている事があります。本棚と本棚の間をブラブラ歩きながら、何となく気になる本を手にとってパラパラめくってみます。そして結局、気になった本を何冊か買い込んでしまいます。

 目的がはっきりしている時、買いたい本がはっきりしているときはインターネットで購入する事もありますが、書店で本を探すのは本との偶然の出合いを探す場面で、インターネットでの購入でそれに代えることはできません。

 事務所が神保町に程近く、少し歩けば数多くの書店がある事は非常に幸運な事です。
 ここ数年、書店での出会いに加えて本との出合いを作り出してくれたのが私の友人であるS氏。自分が読み終わった本を時々置いていってくれたり、こちらが読んでいる本を知りたがったりするわけですが、彼の読む本は私が書店で見かけても手に取って見る事がなさそうな本でありながら、内容は妙に私の嗜好に似通っている点があって自分では出会えなかった本と出会わせてくれます。ゴールディングの"蝿の王”などはそうやって出会えた作品のひとつです。

 自分自身だけで書店を巡る時はどうしても手に取って見る本にも自分の癖が反映されてしまい、神保町という恵まれた環境であっても偏った視野でしか表題すら追う事ができません。それを補ってくれるのが少し視点の違う友人の本というわけです。

 他人の視点で物を眺めてみることも時には必要な事なのかもれませんね。


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