旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

第4回スーパーカブでタイ第1日=楽な1日からのスタート

2010年02月15日 | 旅の風景
私にとって最も思い入れの深いツアー、”スーパーカブで旅するタイ北部”は細々とではあるものの、催行を続ける事に成功しています。2月6日からのコースも一応催行。その結果、留守になったE&Gに困らせられた方々にはご迷惑をおかけしたかもしれません。

従来のプランで利用していたシンガポール航空がバンコク直行便から撤退したため、今回からはまた新しいパターンでの日程となりました。予算や日程からいろいろ悩んだ結果、今回はソウル経由の大韓航空を利用する事となり、バンコクからチェンマイへの陸路移動は無くなって少し残念ではありますが、あまり決定事項に縛られないのがこの旅行。与えられた条件の中で一番良い方法を出発直前になって大慌てで形にします。だからお客様方は何の書類も渡されるわけでもなく、集合時間と集合場所だけ知らされて出発当日と相成ったのでした。

従来の日程と大きく外れるのは、出発日はバンコク泊になる事。夜バンコクに着いてそれから宿探しというのもそれはそれで面白いのですが、今回は止めておきました。少し楽な道を選びたくなるのは私も歳をとったのか。いや、お客様を初日から消耗させたくない配慮としておきましょう。

バンコクの宿は手配済み。おまけに翌日のバンコク-チェンマイのフライトは日本から普通運賃で手配したほうがなぜか安いと思えたので、これもやはり手配済み。つまり初日は空港-ホテルの移動を除いては一般のツアーと何ら変りません。私としても楽な1日であります。

さて、出発日の2月6日、E&Gからの集合時間と集合場所を指示するメールだけを信用して空港へ集合していただいた今回の参加者の皆さんはいずれも人生の先輩方であります。私はいつも2時間半ほど前には空港に着くようにしていますが、皆さんもだいたい同じくらいに集合していただいたので、時間に余裕があります。先に搭乗手続きを済まそうと、チェックインカウンターの行列に加わったのですが、「大韓航空ご利用の方は?」との声に手を挙げると、「この列はアエロフロート・ロシア航空ですよ。」と。

アエロフロートの列から外れて大韓航空の係りの方について行くと、「どちら行きですか?」と。バンコク行きと答えた途端になぜかビジネスクラスのチェックインカウンターへ案内されました。我々の人品の高さがそうさせたのかと思いきや、前のフライトの機材が変わって、我々の予約していた便がオーバーブック。バンコク行きは1便遅らせても間に合うので、オーバーブックが解消しなかった場合、1便遅らせてもらえないかとの案内。その代わり、ビジネスクラスの席と成田の食事券を付けてくれるという何とも景気の良い話に一瞬喜んだのですが、カウンターで説明を聞いている間にオーバーブックは解消。結論、元のフライトとなりました。

機内ではいつもどおり、ウトウトと眠りながら、バンコクへ到着。さて、あとはホテルへ行くだけなのですが、ホテルまでの移動手段はもちろん調べてきていません。ホテルの場所が市内ではない事だけ記憶にあります。

ためしにエアポートリムジンの案内所でホテル名を見せると、カウンターにいたスタッフは場所が特定できません。住所を教えて、インターネットの地図で調べてもらってようやく相手も合点。この状態では、タクシーに乗っても迷われたり、こちらが遠回りされたりも考えられるし、エアポートエキスプレスでも市内まで1人100バーツ程度はかかったはずなので、少し自分に甘く、豪勢にリムジンで行ってみる事にします。ホテルまで600バーツ。少しは値切ってみようと思って、"400バーツにならない?”と聞いたら、少しムッとしたリムジンのスタッフに、”タクシーで行けば?ここはリムジンなんだよ!”と叱られました。

リムジンのドライバーはホテルの名前と住所を見た途端に”少し待ってて”と車を降りて場所を確認に行きました。助手席に席を占めていた私は目の前にカーナビらしき画面があることに気がついて、”ナビ使えばいいのに”と、勝手に操作キーを触ってみたのですが、ナビのデータが入っていませんでした。しばらくして場所を確認して、”OKだ”と帰ってきたドライバーでしたが、結局ホテルの近所で少し迷って、ホテルへ電話。とはいえ、それなりにスムーズにはホテルへ到着。チェックインを済ませて部屋に荷物を置いた頃には0時をまわっていましたが、ここは幸い熱帯。屋台やレストランもまだ少しは空いています。少し歩いたレストランで夕食を摂って本日の行動は終了。


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