旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

旅のプロ

2016年06月02日 | 旅行一般
 旅のプロという表現は私も時たま使いますが、使っている自分自身でも胡散臭い表現だと思わずにいられません。

 いや、言葉自体が胡散臭いというよりも、私の場合”旅のプロ”を自称するとき、大抵は何か胡散臭い目的を持っているというべきかもしれません。

 私の場合は旅に関わっていくばくかの利益を頂戴する立場なので、職業という意味でのプロフェッショナルではあるのですが、”旅のプロ”という言葉が使われるとき、その言葉のイメージは少し違います。

 どちらかというと、旅慣れているとか、そういうニュアンスが近いと思うのですが、やっぱりどこか違います。

毎日家族の食事を作っている方は料理に慣れているでしょうし、頻繁に作る料理ならいちいちレシピ本など見なくても作れてしまうでしょう。でも、その人たちが”私は料理のプロ”とは言いませんね。やっぱり”料理のプロ”は調理師さんをはじめとする、料理を作る事を職業にしている人。

毎週末草野球をやっている人が”野球のプロ”とは言いませんよね。”野球のプロ”と言ったらやっぱりプロ野球選手の事しか連想できません。

 それでは旅行会社の人が”旅のプロ”なのかというと、それもちょっと違いますね。”旅行手配のプロ”であったとしても、旅しているとは限りませんし、パスポートを取得したことがない旅行会社のスタッフだってザラにいます。

 旅の価値は旅した本人がどれだけ楽しんだかという基準だけでしか測れないですから、根本的に”プロ”という言葉が当てはまらないはずです。だから胡散臭さをぬぐいきれないのでしょう。要はどれだけ楽しんでるかなので、なんで”プロ”なのかわかりません。

 一般的な概念として”旅のプロ”という言葉にイメージするのは、”旅慣れた”とか”経験豊富な”という事だと思うのですが、あえて”旅のプロ”を名乗るとき、どこかに”自慢”が含まれていると思うのです。

 ”私は旅慣れてます”とか、”私は経験豊富な旅人です”と自称する人の人口と比較して、”旅のプロ”の人口はけた違いに多いことがその表れだと思います。

 どんなに安く旅行に行ったかの自慢であったり、行った国の数の自慢であったり、あまり人が行かない所へ行った自慢であったり、世界遺産訪問数自慢など、旅行に関する自慢話はマルコポーロの時代から人の大好物でついついそこに囚われがちになるのでしょう。
 
 ”旅のプロ”はその自慢話の中心部に多く生息しています。私も時々胡散臭い企みをいだいている時、そこへ出かけます。

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