旅のウンチク

旅行会社の人間が描く、旅するうえでの役に立つ知識や役に立たない知識など。

Day4=タイ最高峰とコーヒー園

2016年11月29日 | 旅の風景
 ガイドのプー氏からはこのキャンプはとても寒いと先に聞いましたし、実際、昨夜は寒くて長袖を着たですが、朝日が昇るとそれほど寒くもなく、なんとか半袖で過ごせる程度まで気温が上がってきました。洗面に行ったついでに水瓶の水を浴びて上半身だけ汗を流しました。

 朝食を済ませた後、このキャンプで一番大きな象が連れられてきました。プラットフォームに象をつけて、”ハイ、乗って”と。

鞍がついているわけではない象に乗ることができるのがこのキャンプの一つの売りのようなのですが、正直、結構バランスを取るのが難しくて正直危険な感じです。
 
 お客様は象の首に、私は象の背中に乗せられて象はキャンプ内の川を渡り、小さな丘を超えて歩いていきます。ここ2日の山歩きで若干筋肉痛を抱えた私。象が急激に姿勢を変えると象の背骨がちょうど私の痛いところに当ってまるで拷問です。

 前に乗っているお客様からも”こんなものに乗りたいっていう人の木が知れん”と大好評です。

 下り坂では、勢い余って象が道端の木に横腹をぶつけました。ちょうど私の脚がある少し下。その木には象がぶつかった跡なのでしょう、すっかり磨かれた部分があって、もしかすると象たちはブレーキ代わりに使っているのかもしれません。木と象の体の間に脚を挟まれたら無事ではすみません。

 象に乗るのは結構危険です。

 ぐるりと山を巡って、元のキャンプに戻った後は象使いと一緒に象を川へ連れて行って水洗い。水に脚を踏み込む事は嫌がるのですが、一旦入ってしまうと気持ちいいのか横になっておとなしく水をかけられています。

 一通り象との交流を楽しんだ後は荷物をまとめてプー氏の車でタイ最高峰、ドイ・インタノンへ向かいます。ここには60年台に米軍が建設したレーダー基地があるほか、このエリア一帯で展開された、タイ王室の農業プロジェクトの記念公園があるのです。きれいに整備された公園や、特産品の一つであるコーヒーを飲ませる店があるのですが、ここへ向かう途中で我々二人は昨夜の深酒の影響か、少し体調が悪くなってしまい、テラスの椅子で一休み。
 
 ドイ・インタノンから少し下ったところのトレールの入り口に地元のガイドがたむろしているところがありました。プー氏が朝から電話を入れていて、ここから再び徒歩での移動に戻ります。時間は3時間弱とのこと。ルートは全般に下りで、Day2と同様、美しい川沿い、ときどき滝を通過したり、竹でできた階段や橋を通過していきます。民族衣装を身にまとった女性のガイドは道路に落ちている木の実を”食べられる”と説明したり、キノコを”これは食べられない”などと話しながら進みます。最終日にふさわしくのんびり散策。

 滝を眺めながら昼食。バナナの葉を器に形作って、ここまで持ってきたパッタイを盛り付けてくれました。

 午後は川から離れてイチゴ畑を通って最後はコーヒー農園へ。手でで挽いて淹れてくれたコーヒーはかなり濃くて、ギリシャで飲んだコーヒーを思い出しました。

 このコーヒー園はカレン族とモン族の2つの民族が住む村にあって、今まで通ってきたよりずっと大きい村。ここには舗装道路も通っています。ガイドのプー氏の車とここで合流して一路チェンマイへ。

 チェンマイのゲストハウスへ戻ると、最近恒例となっている”タイスキパーティ”で迎えてくれました。

 一応、これで今回の旅の目的部分は終了です。私のコンセプトとは全く外れた旅に仕上がっていましたが、これはこれで、それなりに楽しめる企画、少し荒削りすぎる部分もあるので若干の修正は加えるつもりですが、来年から新しく企画に加えるつもりです。
 
 是非次回は皆さんも一緒にタイの山岳地帯をあるきましょう。


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