旅のウンチク

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スーパーカブで旅するタイ北部-まとめと今後

2014年03月31日 | 旅行一般
 今しがた確認してみたところ、スーパーカブで旅するタイ北部の第一回は2007年11月のコースだったようなので、いつの間にか足かけ7年。大成功する事も無く、かといって消え去る事も無く続けてくることが出来ました。

 最初の頃は本当に現地で懸命に情報を集めながらのコースで、宿が見つからなくて私が右往左往するのに付き合っていただいた方々も沢山おられます。地ルートそのものも今の2/3程度の距離で組んでいたと思います。図上でのひらめきや現地での情報を元に毎回新しい道を組み入れながら変化に変化を遂げてきたわけですが、ルートそのものは昨年のゴールデンウィークのコースでタイ北部をスーパーカブで巡る1つの完成形に至ったと考えています。

 この旅の本来の目的でもあり、一つの魅力でもあった”同行するガイドも予備知識ゼロ”という冒険感は今のコースでは希薄になっています。今後、全く新しいルートに現地での行動を振るかという迷いが起き始めてはいるのですが、今のルートは地元の人たちにもある程度定着して気持ち良く迎えてもらえるようになったという捨てがたい魅力もあります。

 もちろん、タイの人たちの人懐っこさや温かさが一番の理由ではありますが、それと同時に今までご参加いただいた方の多くが現地の人たちと上手くコミュニケーションをとり、良い交流が続けて来られたからこそ築かれてきたムードであって、この旅が7年で築いてきた大いなる財産だと思っています。

 この旅に同行していて、日程の早い段階で「タイ語で"ありがとう"はなんて言うんですか」と尋ねられることがよくあります。前半のチェンマイやチェンライではたいてい”Thank you"くらいは通じますから敢えてタイ語で言う必要性は無いのですが、それでも自分の感謝の気持ちを地元の言葉で伝えたいというとても素直な感情は日本人の素晴らしいところだと感じさせられました。今までのこういう人たちの存在があってこの旅は今の形に成長してきたのだと思うと感謝の気持ちでいっぱいです。

 そんなわけで今のところはルートをリセットして冒険感を取り戻すよりも、皆さんに築いていただいたこの財産をこれからご参加の方に生かしてもらう方向で考えています。

 これからご参加の方々は初めて訪れる場所で、思いがけず暖かく迎えられるムードを楽しむことができますし、それが短い旅の間に沢山の素敵な交流を持つきっかけとして生かしていただければと思います。

 これからの"スーパーカブで旅するタイ北部"は第2世代。今までよりもドキドキ度は少し低下。でも貴方を暖かく迎えてくれる人たちが沢山いる旅になります。言葉が良くわからなくても大丈夫。あなたの言おうとする事には熱心に耳を傾けてくれますし、貴方が熱心に耳を傾ければ相手の言っている事は伝わってくるものだと思います。帰るころにはいくつかタイ語も覚え、タイに何人もの知り合いができ、その人たちにまた会いたいと感じる、そんな旅にしていければと思っています。

 次なるスーパーカブで旅するタイ北部は既に募集中。あまり集まり具合はよろしくないので今からでもお申し込みは大歓迎です。
 http://www.bekkoame.ne.jp/i/eandg/travel/cnx/cnxtour.html

 新コースを望まれる声もいくつも聞こえてきています。新しいコースに関しては準備を進めているものやアイデアを温めているものがいくつかありますがいずれもバイクを使わない旅。もっとタフな旅となりますので冒険を求める方はそちらにご期待ください。

 


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