旅のウンチク

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スーパーカブで旅するタイ北部報告-第7日:3月21日

2014年03月31日 | 旅の風景
 ホテルの中庭に設置された無料コーヒーコーナーでクッキーをつまみながらコーヒーを飲んで、出納帳を整理し、日記をつけているうちにまず、昨夜の飲み仲間、チャムロン氏が起きてきてコーヒーを飲んだ後、出かけて行きました。車でチェンマイへ行くとの事。
三々五々参加の方々も起きだしてきたのでコーヒーを飲みながら最後のルート説明を行った後、ホテルをチェックアウト、バスターミナルでお粥の朝食をとります。全員、玉子入りを注文したのに卵が入っておらず、屋台の人に指摘すると”アッそうだった”と温泉卵を手渡されました。

 朝から周囲は煙っていて、空も雲に覆われて気温も低い今までとは打って変わった気候。チェックアウトする前にホテルの従業員も”雨になりそう”と言っていましたがとりあえず今のところ天気はもっています。

 本日のルートはチェンマイへのメインルートの一つだけに昨日までとは打って変わって交通量が多いのです。おまけに野焼の煙なのか、霧なのか、視界があまり良くありません。そして半袖では寒いのです。今日は皆さん長袖です。私の唯一の長袖は日本国内で移動する際に着るポケットパーカー。これを汚すわけにはいかないので半袖で我慢です。寒いのでどうしてもスピードが下がり、スピードメーターを見て、速度を上げる事を繰り返してしまうのでした。
 
 この旅ではシビアな時間管理は一切行いません。その時々の時間に合わせてこちらの動きを調整しながら毎日を進行しているのです。たとえば今日のルートの場合、距離的にはチェンダオが昼食地点になりますが、チェンダオ洞窟も訪れるので洞窟観光が先か昼っ色が先かで1時間程度の調整が可能です。チェンダオ洞窟へ行く場合、チェンダオ市内へ入らないバイパスを使った方が近道である事を朝地図で確認していたので、バイパスを進むべきか町へ向うべきかをチェンダオ手前で時計を見て決める事になります。

 今回は確実に昼食前にチェンダオに着きそうなのでバイパスを進みます。最大の問題は過去、バイパスから洞窟へ向かったことは無いので道路標識を探しながら進むことになるのですが、今日はとにかく視界が悪いのです。
 
 どこかの交差点で右に曲がる事は判っているので交差点ごとにスピードを落として慎重に道路標識を確認しながら進みます。分岐は案じたほどの事も無く明確で無事右折。チェンダオ洞窟をぶらぶら見学します。

 チェンダオで昼食を済ませた後、ガソリンを給油してからはチェンマイへ向けてハイウェイをひた走ります。時間に余裕があるのでどこかでお茶休憩を入れたいところ。チェンマイもほど近いメタンの町でスローダウンしてコーヒーショップを探していたらおあつらえ向きの店を発見。入ってみたのですがなぜか無人。隣の店も皆無人。諦めて次の店へ向かいます。

 ようやく見つけたコーヒースタンドで各々お茶やコーヒーで一休みです。私はお気に入りのアイスティー。

 お金を払おうとして金額を聞くと”ニ ジュウ バーツ”と。私は普段使う金額位のタイ語はわかるのですが、”ニ ジュウ”ってなんだったっけ?と少し動揺。すると”ジーシップ バーツ”とタイ語で言い直してくれました。驚いたことにこのお店の女性、なぜか少し日本語ができるのでありました。”ニ ジュウ”は20だったわけです。

 前回、迷ったチェンマイの街中への最終アプローチ。今回は順調に進みます。自分の頭に入っている市街地図とも一致していて余裕だったのですが、最後、お堀端にでる手前でなぜか直進ルートが通行止め。前の車につられてルートを変え、”多分、皆同じところへ行くんだろう”と思ったのですが、次の分帰路で先行車が皆左に曲がる事が何か自分のイメージと合わず、勘で右へ。結論は正解で、とても大きな満足感を味わったのでありました。

 バイクを返却して、初日に泊まったゲストハウスへ戻ります。荷物を降ろしに寄った際に夕食の注文をしておいたので、買い物に行って夕食を作ってくれました。注文した品の他にカレーが2種。一つはタイのカレーですが、もう一つは日本のカレー。

 この宿に長期滞在している他の旅行者のお爺さんが日本人。その人から日本の食べ物で容易に作れそうなメニューを聞いてインターネットで作り方を調べながら作ってくれたとの話。”次回はカレールー持ってきてね”と。

 夕食の後はビールを飲みながら交代でシャワーを使わせてもらい、飛行機の時間までマッサージ。2時間のマッサージの後、日本のカレーをタイに紹介してくれた長期滞在中の人物としばらく雑談しているうちに空港へ向かう時間となり、今回はマッサージ師のチェリーさんが”家の方向”との事で帰宅ついでに空港へ送ってくれました。

 チェンマイ空港を夜中に飛び立って、今回の”スーパーカブで旅するタイ北部”はひとまず幕を下ろしたのでありました。


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