第4回東京トレッキング報告

第４回東京トレッキング報告
　東京トレッキングのような妙な企画、いや、一般的な人々が容易には内容を想像できにくい企画を運営していく際に感じる進化の過程があります。一番最初は、付き合いなど、周囲への口コミパワーで無理やり参加者を集めてとにかく実行してしまう段階。次に、リピーター中心で運営されていく段階、そういった段階を経て、結論、新しい参加者が参加し始める転換期があって、この転換期は、”付き合い”だけで参加してくれていた人たちが参加しなくなっていく時期と重なる場合が不思議に多いのです。

　そして、今回、第４回は、そういう転換期になるとの予測を立てていたのですが、申し込みを受け付けてみると全く初めて参加される方の割合がグッと増えて転換期である事を実感したのでありました。

　朝からあいにくの不安定な天候。集合時間になってみると、それまで何とかもっていた空から雨が落ち始めました。午後には雨が止むとの天気予報に期待しながらコンパスとルートブックの説明に少し長めに時間を割いて、雨が止むのを待ちながら少し雑談していた際、今回、参加したきっかけを尋ねて見たところ、”東京FMで紹介されていたのを聞いて・・・”とのお話に驚愕。東京FMの方、紹介していただいたのでしょうか、それとも何か別のイベントの紹介と重複してしまったのでしょうか。真相をご存知の方、教えてください。

　雨が止んだ隙にスタート。最初の区間は初めての人たち同士のグループでコマ図の解読を楽しんでいただくのが恒例。そのためにもチェックポイント1までのコマ図は比較的親切に作っています。

　先頭を早足で歩いてチェックポイントを設定する私が第１区間の途中まで来た所でまた雨が降り始めました。傘を差して進みます。今回のチェックポイント1は北の丸公園。清水門で待つ私の前に、程なく問題なくコマ図をこなした皆さんがやってきました。全員がそろった頃には空が明るくなり始め、少し待つと雨はどうやら止んだのでした。

　今回、参加者のグループ分けをどうするか少し悩んでいたのですが、シャッフルして欲しいという要望もあったので、新しい試みとして、チェックポイントごとにくじ引きを行う事にしました。ここから先は経験者と初参加者が入り混じったグループになります。先行する私は自分が書いたコマ図にコンパスの逆読みなどの致命的な間違いがないかどうかを確認しながら進みますが、どうやら問題なさそうです。

　第2区間で皆さんに与えたタスクは”カルガモの親子を探せ”。実は第4回東京トレッキング下見を見れば意味は一目瞭然だったのですが、まんまと騙されて懸命に鳥を探した人もいたようでしたね。

　第1回でも立ち寄った小石川後楽園。本当に美しい庭園だと思います。入り口の入場券売り場で外国人観光客が”水戸黄門は誰ですか？”と英語で尋ねていて、券売所の人が上手く説明できなくなっていました（ここの券売所の方は英語は上手いのですけれど。）ので説明してあげようかと思いましたが、私も上手い説明が思い浮かばなかったのでそそくさとその場を去りました。

　庭園は広大で大回りに1周すると1.4kmあるようです。雨も止んだので大回りに挑戦してみたわけですが、東京のほぼ真ん中であるにも関わらず、カワセミが木に止まっているのを参加者の一人が教えてくれました。

　ここからは更に北へ向かうのですが、しばらくは上り坂が続きます。涼しくて過ごしやすい季節ではありますが、今回はアップダウンで体力を消耗します。小石川植物園の広大な敷地の中をきれいな空気を楽しみながら散策した後、再びアップダウンの多い道を東へ。今回のゴールは不忍池でありました。

　実は下見の際にはここからもう1区間コマ図を作成していたのですが、少し距離が伸びすぎるのでやめました。ところがここについてみると、せっかく下見したのがもったいないという私個人のエゴが頭をもたげて、結局コマ図を使わずにもう1区間皆さんを連行してしまいました。ちょっと余計だったかもしれません。

　さて、今回ご参加の皆さん。いかがだったでしょうか。次回のコースなどはまだアイデアもありませんがとりあえず第5回東京トレッキングの日にちは11月21日（土曜日）に決定。募集を開始しました。今回参加して面白さを知った人、いよいよ次回から参加を目指す人。どしどしお申込みください。

多分、第5回は紅葉が美しい季節になりますね。