海辺の町から

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コロナと帰省客

2020-08-09 08:47:02 | 日記

  おくらの花が咲いています。

しずかな海辺の町がコロナと帰省客で悩んでいます。
快く迎えてあげたいと思う一方でウイルスという目に見えないものが相手だけに
心穏やかで無いのです。
感染者の多い地域からバスという閉塞性の強い乗り物を利用しての帰省
どうしても帰省しなければならない用事があるという看護師の彼女
親しくしている人だけに無下にする事もできない
かといってもしやという思いもあり悩む日々が続いています。
罪作りなコロナです。
彼女にもこちらもできる限りの予防対策を講じていこうと決心しました。

お盆を前に早朝より恒例の草刈りを
自由参加で総勢12名参加する人はいつも同じ顔ぶれ
街に住む息子も呼び寄せての草刈りとなりました。
2時間ほどの作業ではあるけれど年々参加者は減る一方で
年齢との闘いにもなっています。
綺麗になったお宮もお寺もそしてお墓も
疲労感以上の達成感を得られた気がしました。

続続続・義母サヨコさん

2020-08-05 15:09:47 | 日記

  初ものです。

コロナ渦で義母サヨコさんとの面会に躊躇していたけれど久し振りに訪れた折
肺に炎症を起こし熱が高かったせいもありしんどそうにしていた。
そのせいか私を認識してもらえず 口から発せられる言葉は幼い日の想い出話
時空は過去に逆戻りして一人芝居を見ているようだった。
私の存在は眼中になく 夢と現を繰り返し老いていくのかと
少なからず落ち込んでいた。
あれから如何しているのかと再三の面会は躊躇われたけれど
昨日私の病院帰りにサヨコさんの元を訪ねた。
施設の了解を得て差し入れのお団子を持って
美味しいわーと嬉しそうに食べ
前回とは打って変わり顔色も良く 私覚えてる?と開口一番聞いてみると
うちのお嫁さん忘れてどうするの ときた。
膝を悪くして歩行困難となり寝たり起きたりの生活をしていると
やむを得ないのかと その時々の健康状態でこうも変わるものかと
よう来てくれたと私の手を握り涙ぐんでいる。
コロナで面会が出来にくくなっているとの話も聞いていたらしく
元気そうな顔を見て一安心した。
あという間10分間の面会時間を少しオーバーし
何か食べたいものはと尋ねるとヒガシヤマは未だかねーと。

広い個室で一人横たわり寝たり起きたりの繰り返しの毎日
コロナが終息し開かれた面会になれば少しは刺激を与えられるのかと思いながら
施設をあとにした。
幸せって何だろうかと自問しながら
健康寿命を意識した一日でした。



お遍路さん

2020-08-02 16:32:24 | 日記

  いつになったら読み終えるのでしょうか?

この春から海辺の町の配送に携わるようになった生協の彼
一見大人しい人なのかなあと思っていたけれど
ひょんな事から話をするようになり彼思うところ有って
この仕事に就く前歩き遍路で結願したという。
1400㎞の道程様々な想いを胸に唯ひたすら歩く姿は感動物なのです。
その経験が人間として成長させ多くの人達との出会いが
その先の夢まで抱かせてくれたという。
以前母を亡くしたとき写真をリュックに詰めて母と無性に歩き遍路がしたくなったけれど
家族を残して旅をするには様々な抵抗が有り断念せざるを得なかった苦い思いがある。
父を亡くしてから一人暮らしの長かった母は
御大師様を心の拠り所にしていたところが大きく
誰とでも分け隔て無く接しお接待の好きな母だった。
亡くなる前私宅で数ヶ月一緒に過ごせたことが
せめてもの罪滅ぼしになったかと 山登りに没頭し心配のかけどうしだった私
いつも有難う有難う迷惑掛けるねと言っていた母が
日に日に小さくなって老いていく 物を書く事の好きな賢い母だった。

真夏のカンカン照りの日も北風の吹き付ける海岸線も
唯黙々と歩を進める姿にご苦労様ですと心で呟く私がいます。
昨日出会った靴擦れの脚を引きずったお遍路さん
無事宿までたどり着いたでしょうか。