穏やかな晩冬
一キロ程の鯛を釣ってきた。何にしようかと迷ったが 活きているので昼食のお刺身にと。
弱った頃合いを見て包丁で エイッと
相手も最後の力を振り絞りまな板の上でピタピタ動いている。
ヒヤッ-と小さな声を発し 此方を睨んでいる眼光を布巾で隠し
ごめんなさいと 頭を落とした。
三枚に下ろし 食べないお刺身を造り
身の一杯付いた中骨をあら炊きにしようと。
凪いだ海には釣り船が在り
波立つ海面すれすれをカモメが獲物を狙い
誰にも邪魔されないゆったりとした時の流れがここにはある。
一キロ程の鯛を釣ってきた。何にしようかと迷ったが 活きているので昼食のお刺身にと。
弱った頃合いを見て包丁で エイッと
相手も最後の力を振り絞りまな板の上でピタピタ動いている。
ヒヤッ-と小さな声を発し 此方を睨んでいる眼光を布巾で隠し
ごめんなさいと 頭を落とした。
三枚に下ろし 食べないお刺身を造り
身の一杯付いた中骨をあら炊きにしようと。
凪いだ海には釣り船が在り
波立つ海面すれすれをカモメが獲物を狙い
誰にも邪魔されないゆったりとした時の流れがここにはある。