海辺の町から

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続続続・義母サヨコさん

2020-08-05 15:09:47 | 日記

  初ものです。

コロナ渦で義母サヨコさんとの面会に躊躇していたけれど久し振りに訪れた折
肺に炎症を起こし熱が高かったせいもありしんどそうにしていた。
そのせいか私を認識してもらえず 口から発せられる言葉は幼い日の想い出話
時空は過去に逆戻りして一人芝居を見ているようだった。
私の存在は眼中になく 夢と現を繰り返し老いていくのかと
少なからず落ち込んでいた。
あれから如何しているのかと再三の面会は躊躇われたけれど
昨日私の病院帰りにサヨコさんの元を訪ねた。
施設の了解を得て差し入れのお団子を持って
美味しいわーと嬉しそうに食べ
前回とは打って変わり顔色も良く 私覚えてる?と開口一番聞いてみると
うちのお嫁さん忘れてどうするの ときた。
膝を悪くして歩行困難となり寝たり起きたりの生活をしていると
やむを得ないのかと その時々の健康状態でこうも変わるものかと
よう来てくれたと私の手を握り涙ぐんでいる。
コロナで面会が出来にくくなっているとの話も聞いていたらしく
元気そうな顔を見て一安心した。
あという間10分間の面会時間を少しオーバーし
何か食べたいものはと尋ねるとヒガシヤマは未だかねーと。

広い個室で一人横たわり寝たり起きたりの繰り返しの毎日
コロナが終息し開かれた面会になれば少しは刺激を与えられるのかと思いながら
施設をあとにした。
幸せって何だろうかと自問しながら
健康寿命を意識した一日でした。