海辺の町から

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消しきれない燻り

2022-06-08 09:17:05 | 日記

  蛙が気になって


  蝶々も気になって


  お肉も気になって


定期船の当番になると緊張感から寝過ごすまいとタイマーをセットしている。
タイマーの前に目が覚めるとタイマーを止めもう一寝入りして
気付けば定期船の到着する5~6分前 パジャマの上から服を着込んで
走って走って 間に合った後は平静を装う
私の急いでいる姿が見えたかゆっくりとスピードを落としてくれて
寝坊しましたねって思っているだろうか。

そんな日があって今日は早めに家を出た。
凪の海中は小魚たちが群れ護岸には真牡蠣が何重にも付いていた。
先日の雨が雑草を勢いづかせ大きい物では人の背丈を越え
シマキを受けながら子孫を残すため根を張って耐えている。

海の向こうは広い世界と繋がっているのだ。
野望を抱いて海の向こうに行こうとしていたとき
あなたの考えは甘すぎると 姉の一言で諦めた。
全てが中途半端な人生を歩んできたものだと
老いて尚くすぶり続ける何かを消しきれずにいる。