雑記帳

雑記帳 野菜栽培のこととか (2014~)

第8回京野菜検定対策 「もぎなす」「聖護院きゅうり」「桂瓜」「畑菜」

2015年01月12日 | 京野菜検定


「もぎなす」、「聖護院きゅうり」、「桂瓜」、「畑菜」


公式テキスト『京の伝統野菜と旬野菜』より

「もぎなす」

⚫︎江戸時代の「促成栽培」や「温床育苗法」などの農業技術の前進を背景として、慶應・明治の初年頃、在来種の中から偶然早生で草丈の低い系統が出現した。

⚫︎早生系の矮性種で、草丈は低く、結果数も極めて多い。

⚫︎果実は小さく、長卵形または短楕円形で50g内外。

⚫︎農家がお正月にフトコロの中に入れて体温で発芽させていた。

⚫︎花を多く咲かせるために、水を少なめにし、乾燥状態で栽培した。

⚫︎収穫は普通栽培の露地物より1ヶ月早い祇園祭の前に、ハサミを使用せずツメで捥ぎ取る。

⚫︎明治24年~35年がこのナスの最も多く作られていた時期で、吉田地区で多く栽培されていたので、「吉田捥ぎ茄子」と呼ばれた



「聖護院胡瓜」

⚫︎天保年間(1830~44)以前から栽培されていたキュウリから促成栽培用に育成された。

⚫︎大正の初期までは支柱無しで、俗に言う「ハワシ作り」で作られた

⚫︎キュウリの逸話として、左京区吉田にある今宮社の紋章が、キュウリを切った時の形が似ていることから家族に不幸を招くといって、食べなかった。



「桂瓜」

⚫︎来歴は桂離宮の建立(1620~24)よりも古い

⚫︎江戸時代から明治にかけて桂村において栽培されてきた。

【追記H27.1.25】
⚫︎「桂うり」は、酒粕に漬けた「粕漬け」(奈良漬け)がもっとも適している。

⚫︎数百年前から栽培されていた大越瓜の一種である。





「畑菜」

⚫︎農業全書(1696年)にも「畑菜」として名前が出ている。

⚫︎以前からあったナタネ油用の在来種と、明治初期にヨーロッパから輸入した普通種を早春期に若菜として利用した。

⚫︎10月上旬に播種し、2月上旬が露地栽培での旬。



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