社長の独り言

資産運用コンサルタントの社長日記です

銀行の役割

2009-12-28 23:45:01 | 日常
最近の銀行は、はたしてその役割を果たしているの
だろうか?

銀行の役割は、人間の体で言えば「心臓」です。
身体を生かす為に、全身の血液を送る役割をする
ものです。産業、経済を生かすものは、「お金」
という血液です。銀行の機能が巧く働かないこと
は、心不全と同じことです。つまり、「死」を意
味するのです。

今、銀行は自分の身の保全に必死なのです。お金を
社会に送り出すことより、自分の身を守ることしか
考えていません。中小企業などは、この影響をまとも
に受けています。信用力、担保余力が無いところには
銀行は1円たりと融資することはありません。

企業や産業を育て、そして一緒に成長することが、
高度成長期の銀行の果たした役割でした。しかし、
今はその影はどこにもありません。産業の成長が
止まる時、それは銀行も終わる時です。

今、メガバンクは自己資本不足という脅威に脅か
され、本来の業務を等閑にしている。金融危機以
降の日本経済を立ち直らせるには、企業と伴に
日本経済を切り開く力を発揮することであり、
それには銀行の活力が不可欠です。
企業を再生させ、日本経済を再生させることこそが、
銀行に求められているのです。