ドバイ駐在員ノート

一人の中年会社員が、アラブ首長国連邦ドバイで駐在事務所を立ち上げて行く過程で体験し、考えたことの記録。(写真はイメージ)

犠牲祭開始日 UAEでは12月18日に

2007年12月12日 00時10分14秒 | 文化・宗教
11日火曜日、9時ちょうどに事務所に到着。ノートパソコンをバッグから取り出して立ち上げようとしていると、背後で総務の女性社員が「まあひどい」と独り言を言うのが聞こえる。なにごとかと振り向くと、取引先の会長秘書からのメールで、イード・アル・アドハ(犠牲祭)の初日が18日になることが発表されたので、東京から来る役員との会合を延期させてほしいと言ってきたという。

11日のガルフ・ニュースの紙面には、サウジアラビアで19日が犠牲祭の初日と発表されたと報じられているが、UAEについては触れられていない。女性社員に調べさせると、ウェブ版ガルフニュースには犠牲祭の祝日が18日から20日の3日間に決定したという記事が出ている。最終版の入稿後に得られた情報ということだろう。

取引先との会合は当初19日の予定だった。犠牲祭が始まるのが19日になりそうだと聞き、18日に繰り上げた経緯がある。予約し終わっていたホテル、リムジン、レストランに通訳、全部キャンセルしなければならない。ホテルは一泊分のキャンセル料をとられることがわかった。

取引先の秘書のメールは、休みだからと悪びれるところがない。前日までリムジンをホテルまで迎えにやろうかと言っていたくらいだから、彼女も全く知らなかったのだろう。むしろ、取引先はおろか現地にいる私にも一言の相談もなく、日程を決めてしまった東京が中東を知らなすぎる。中東では祝日が予想される日の前後二三日間に重要なアポを入れるのはキャンセルのリスクを常に覚悟すべしという貴重な教訓と考えたい。

事後処理にめどをつけ、ふと我に戻ると、突如5連休という大型連休がたち現れていることに気づく。最初からわかっていたら、旅行でも計画していたところだが、何の準備もない。師匠に電話して、18日のクリークのラウンドはなんとか確保した。あとの四日間、何をしてすごそうか。

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