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碑文谷アピアに2ヶ月に一度出演する二人楽団でたんの大きい方。スカイツリーが見える町に住む。

松楽のこと

2009年04月21日 21時21分00秒 | 関心事
こないだの北京亭のエントリに対するYMO中氏のコメントへの返信「代替わりっちうんは難しいな」で例に挙げさせて頂きました、秋葉原の中華・松楽。Kanother的に、ホントここのラーメンが好きだったんすよねぇ。



写真をご覧頂いてもお分かり頂けますようにアッサリ醤油系のスープで、ふんわりとした甘みを感じる優しい味だったんす。そして、こちらは写真では分かり難いかもしれませんが、麺は平打ちの細ストレート麺。素麺のような歯触りがクセになる、独特な感じの麺だったんでした。この味はここでなければ!という、まさに唯一無比な存在だったんでした。

Kanother的には松楽のトゥルントゥルンのワンタンがまた大好きで、ワンタン麺などよく頼んだもんでしたが、同じくらいに楽しみだったのが、サイドメニューのシューマイ。こちらもしっとりとして優しい甘みの感じられる味わいで、このシューマイをつまみながらワンタン麺が出てくるのを待つのは、ホントに至福の時だったんす。

松楽はチャーハンがまた旨くて、ラーメン同様、中華でありながら中華のしつこさよりも和風な優しさの感じられるチャーハンで、Kanother的にはメニューに載ってない、半熟卵入りスープの付いた「半熟チャーハン」をチョイチョイ頼んでました。

夏場の冷やし中華がまた大大大好きで、松楽スープ的な優しい甘味が堪らないなかにほんのり酸味の香るタレのかかった平打ち麺が旨くて、当時は初夏の頃になると「今年も松楽の冷やし中華の季節が来たな~」と思ったほどでした。

それほど好きだった松楽。Kanotherアキバ時代を終えても、何度か喰いに行った松楽。しかし、Kanotherアキバ時代を終えてほどない頃に「あの松楽が改築!」との情報が伝わってきたんでした。



あのアキバの歴史的建造物とも言えそうな松楽の建物自体が無くなるのを惜しみつつも、昭和8年創業の老舗とのこと、戸の建て付けとかも凄く酷かったのは確かで、建て替えもやむなしかとは思いながら、新装オープンを待って喰いにいったんですが・・・

オープン前後から「代替わりするらしい」てな声も聞こえて来ており、不安半分で伺ったんですが、一口喰うて愕然。な、何じゃあこりゃあ~・・・って、別に不味かったってワケではないんですが、麺は一般的な縮れ麺になってるし、スープは一般的な醤油味になってるし、「不味くはないけど、松楽で喰う必然性はない」と言うか、要は「この味はここでなければ!」的要素の乏しい感じになってたんでした。正直、ショックでしたねぇ。

代替わりってことで試行錯誤の時期だったりもしたのかもしれませんが、結局この時を最後に松楽には行ってません。最後の来店でラーメンを喰い終わった帰り、「これで青春も終わりかな」と呟いたもんでした。今はどうなってんだろうな、松楽。