でたん江東支部近くにある酒場、その名も「昭和酒場 黄金バット」。
一年前くらいに開店した店なんであるが、その頃のKanotherは膝骨折で入院中、店が急な階段を上がった二階にあることもあって、退院後も何気に行かずにいたここに、ふらりと寄ってみました。
店内には裕次郎の歌が流れ、壁にはトタンが貼られ、日活映画とブラッシーやテーズのポスターが飾られてて、旧式のテレビでアニメのタイガーマスクを流すなど、悪く言えば計算見え見えの造り。
でも、全メニュー300円と言う潔い価格設定に加え、頼んだ芋ロックも煮込みもお薦めの鯛刺も、旨いとは言わんが平均点は普通にクリアしてるし、てか300円て価格設定を考えれば相対的な質は、あながち低くないなと思うんであるが、店内は凄ぇガラガラなんであった。
もって客入りあってえぇ店じゃないかのおと、裕次郎の歌を聴きながら思う、Kanotherなんであった。
そんな酒場で気に入ったメニューがこれ、その名も「ばくだん」。ねぎとろ、納豆、沢庵、小葱、山葵が皿に並べられてて、こいつに醤油をかけて掻き混ぜ、海苔で巻いて喰うっていう、そんだけっちゃそんだけのもんなんであるが、これが不思議と後引く味わい。そして勿論、これも300円。やっぱ、もっと客入り良くてえぇんと違うかのう。
ところで、ねぎとろの「ねぎ」って、葱のことじゃなくって、マグロの骨についた中落ちをこそぎ取る行為を「ねぎる」っちうて、そんで例のアレのことを「ねぎとろ」て言うってな説があるんだそうな。この場ではその説に従って「ねぎとろ」と「小葱」と分けて記述してみました。