エボザク・サリグレンというのはセビメリン塩酸塩という化合物で同じものです。唾液というのは自律神経の交感神経と副交感神経の両方の支配を受けていますが、副交感神経の支配の方が大部分です。そこで副交感神経を刺激すると唾液が出るというわけです。人がリラックスしている時よだれ垂らして寝ていますよね。あれと同じです。ところが副交感神経というのは唾液腺だけに働くわけでないので、飲み始めのころ、トイレが近いとか、胃が痛いとか、汗が出るとか副作用があったとおもいます。次第に慣れてきてというか少なくなっていると思います。それに伴い効き目が落ちている人、効かなくなるもいます。だから唾液だけを出す薬とは正直言えないと思います。これが開発された頃は認知症アルツハイマーの薬として開発されました。アルツハイマーより唾液が出る方が強いので適応が今のようになったようです。つまり脳内にも移行するということです。
漢方薬は麦門冬湯 百虎加人参湯などいくつか効果があるという報告は有ります。でもそれで唾液が出ると言うのでなく、症状が緩和されるという感じではないでしょうか。おせんべが全く食べられないような人にはあまり効果は無いかも知れませんね。症状が軽い人ならいいのではないかと思います。私も飲んだこと有りますけどよく解らなかったというのが正直なところです。
あと漢方は日本では非常に品質管理が厳しくて、栽培している所まで指定するほどなので、含まれる成分も一定で不純物は規定以下ですが、中国などのお土産でもらった漢方(中薬)は悪いけど、みなさん飲まないようです。だから品質が保証されているもの、成分が全て記載されているものを選んだ方がいいと思いますよ。
生物学的製剤リツキサンとか効果があるのではと言われていたようですが、治験が中止になったようです。副作用と効果を天秤にかけると副作用の方が勝ってしまう。唾液が出ても肺炎で死んだら意味がない。
なかなかいい薬は残念ですがないですね。でも新しい中国のDRは何か知っているかもしれませんね。ぜひ色々聞いてみて情報知らせてくださいね。中医薬と漢方はまた違うので何か有るかもしれない