シェーグレン症候群の薬剤師

シェーグレン症候群を患っている薬剤師のブログです。
病気の事、生活のこと、メモしています。

皮膚科の患者さんをみて思うこと

2013-05-29 22:58:55 | インポート

シェーグレン症候群なってしまった薬剤師の日々のあれこれを書き留めています。

薬剤師は医者でないので処方はできません。処方権というのは日本では医者だけに与えられています。海外はちがうようです。病名も知らされていません。わかるのは薬のことだけです。患者さんと話すときは薬から推測で言うか、一般的なことしか言えません。しかし医者と違うのは色々な科の患者さんの薬を出すということです。

皮膚科の患者さんもたくさんみています。一般で蕁麻疹といわれるものは多くは原因が特定できず、長い人だと数年薬を飲み続けています。薬をとめるとまた出るという感じです。塗り薬はあまり使いません。

一般でいう湿疹・・乾燥によるものや、刺激によるもの、などは大体かきむしってひどくなった状態で来られます。ステロイドと保湿剤やワセリンの混ぜ物や化膿止めが塗る薬として出てます。あと飲み薬もでます。数回塗ると収まることが多いのですが、すぐにやめないでしばらく肌が元になるまでつけて様子を見ながらやめていくとよいようです。ステロイドが怖いという人が多いので数回しかつけず、ちょっとよくなると止めてしまいます。するとまた出て、の繰り返し。つるつるになるまで抑えて、そのあと刺激をさけるとか、保湿をするとかして搔かないように。ひたすら搔かないようにするのがいいようです。掻くと気持ちがいいのでそれが報酬系になってしまってしまいます。だからそれをたつことが大切なんですがね。

乾燥している部分だけに保湿剤は少しつけるのがよいと思います。それを一生懸命洗い流さなくてもいいような気がします。

ステロイドと保湿剤が混ざっているものが多く使われますが、混ぜてあるので一度で塗れるという利点だけです。別々にぬっても問題ありません。混ぜないほうが薬としての安定性は良いし、混ぜることによって本来の薬より効果が強くなるものもあります。分解してしまうものもあります。分離して水分のところに雑菌がすごく繁殖してます。だって汚い手でつけるでしょう。しかし皮膚科のDRはそういうことには無頓着です。軟膏とクリームを混ぜる意味も良くわかりません。10g以下の混ぜものならまぁ良い気がしますが。


ミクリッツ病 の記事  

2013-05-24 21:48:41 | インポート

シェーグレン症候群一部だと思われていたミクリッツ病の事が読売新聞に書かれていました。今日ゆっくり読もうと思ったら,すでに紙ごみに出ていました。症状が一部似ているのでシェーグレン症候群かと思われていたが実は違うことがはっきりわかったということです。でも自己免疫性疾患には変わりないようです。

ミクリッツ病の可能性はないということがわかってよかった。


間質性腎炎

2013-05-07 17:31:09 | インポート

コメントの皆様から間質性腎炎への不安が読み取れます。実際私は線外症状のひとつとしか考えていなかったです。

SSにロキソニンがだめというのではなくて、ロキソニンの副作用のひとつに間質性腎炎があるから、SSだと間質性腎炎になりやすいので余計中止したほうがいいという意味かなと思います。

SSが間質性腎炎になりやすいというのは間質の組織とSSのターゲットである組織が似ているからなのか不明ですが、炎症を起こしやすい(狙われやすい)部位だということで、普通の人よりなりやすいということなんでしょうね。  SSの間質性腎炎の予後はよいようで安心ですね。

だからロキソニンに限らずアセトアミノフェン(カロナール)だって副作用のひとつに間質性腎炎があります。薬剤による副作用の間質性腎炎は多種多様な薬でおきてます。大変よく使われている薬でもおきてます。

SSで薬が飲めないという方が多いといわれてます。実際私は薬を飲むと薬疹が1,2日から1週間後にでます。それで怖くなって飲んでいません。だから飲み続けていたら間質性腎炎になっていたかも知れないと思うとちょっと怖くなります。つまり間質性腎炎・肺炎とかになる前に体が教えてくれた反応だと思えます。そう思うと薬が飲めないということはよかったのかもしれません。(プラス思考)。年に2,3度ロキソニンにはお世話になってますが。でもロキソニンは薬疹出ないのです。1回しか飲まないからかな。

最近はブログで教えていただける事が多くてありがとうございます。皆様の病気に対する想いがすごいです。(感心)