また逢う日まで・・・・・

まるで何年も前に読んだ本を読み返したときのような感覚だ。12年ぶりのインド訪問は、ぼくに様々な気付きをもたらしてくれた。一番の気付きは「許容」だ。

インド人は我欲をむき出しにしてくる。我欲を満たすためなら人を欺くことに何の躊躇もない。多くの人は、この類の人間に対し嫌悪感を示すことだろう。しかし、人間はみな我欲を持っている。もちろん、ぼく自身も同じだ。

誰しも自分の心のネガティブな部分を直視したくない。そういう心の闇を持つ自分を認めたくないのだ。しかし、心の奥底ではその存在に薄々感づいている。
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「許容」は、そんなインド人たちへの許容というよりも、自分自身への許容だ。このことを確認できただけでも、今回のインド訪問は大きな意義があったと言える。

たった今、最後のホットミルクを味わってきた。本日でインドとはしばしのお別れだ。

これにて、インドからのレポートを終了いたします。


平成25年1月3日　ニューデリーにて