灰だらけ

寒くなると火鉢に備長炭をいけて鉄瓶でお湯を沸かす。ところが、目にも留まらぬ超微粒子の灰が、茶だんす、座卓の上に降り注いでいる。

お茶を沸かすコツは、灰で火力を調整して、ガンガンに火をおこさないことである。鉄瓶からゆっくりと湯気が立つ位の火力が良い。火鉢に手を添えてみて、温ボラと感ずる位が丁度良い。雪見障子越しに、外を眺め、一人静にお茶を飲むのも心が落ち着き良いものだ。