DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

秋雨に 右往左往の ホームレス

2017-10-16 09:53:26 | 雑感

 10月と言えば、晴天が続き、日中は日差しもあって、過ごしやすい時期なのだが、今年はどうしたことか、ここに来て長雨となっている。

 朝、学生や会社員の人たちが学校・職場へ行くのだろう、私のマンションの前にある停留場に、大勢の人が並んでいる。そんな中を、ホームレスが所帯道具?を台車に載せて、右往左往している。夜は、会社などのビルの軒先で雨宿りして過ごしていたのだろう。会社に人が来るこの時間に日中の居場所を求めて移動する。しかし、この雨、荷物も着衣も濡れて、さてどこで雨を凌ぐかと、行き先を求めて移動するのだが、なかなかどこへ行こうか決めかねているのだろう、左へ移動していたかと思うと、右へと移動を始める。いかにも所在無さが滲み出ている。雨が一層わびしさを増しているように見える。

 何のしがらみもなく、自由で、気の赴くまま、あるときはワンカップを飲んだのだろうか、路上で寝ていたり、日差しが暖かいときは、ベンチに座って日光浴、そんな彼だの生活に、あんな風にできたら、良いだろうと思うときもあるのだが、このような長雨の続くときには、住まいがあるという幸せをひしひしと感じ、ホームレスの心境に多少なりとも同情の念を抱く。

 それにしても、この時期にこんなに長雨になるとは、本当に珍しいことだ。生家が米作農家だった私は、この時期に長雨があると、雨に濡れて倒れた稲の田んぼをみて、途方に暮れた父母を思い出す。私が子どもの頃に、稲刈り機やコンバインが普及し始めた。秋の作業はこうした機械の導入で飛躍的に楽になった。しかし、その当時の機械は、雨に濡れて倒れてしまった稲を刈り取るだけの性能はなく、鎌を使って刈り取り、刈り取った稲を竿に掛けて干すという昔ながらの方法に頼らざるを得なかったのだ。小学生か中学生だった私は、そんな作業は本当に手伝い程度しかしなかったが、それでも、親の大変さを身に染みて感じていたのだろう。だから、今となっても、真っ先に米作農家はたいへんだろうなと思うのだろう。

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