昨日の診察で、主治医から麻薬を処方された。これまで痛みを訴えることなどほとんどなく、いつも右を向いて横になっていて、耳がつぶれて赤くなって、そこが痛いという程度の状態が続いている。それなのに主治医はなぜ麻薬の処方までを考えたのだろうと改めて考え、私は少し動揺している。主治医が帰った後の、午後の訪問看護師が来訪したときに、ケアーマネージャーも一緒に同行してきた。それも何の前触れもなく、突然の訪問なのだ。恐らくは、主治医からケアーマネージャーに指示があったのだろうと思う。麻薬が処方されたことや主治医から入院を勧められ、妻が断ったことなど、事細かな情報がケアーマネージャーに伝わっていた。
まあ、客観的に見ると、妻は今そういう段階にまで病状が進んできているということなのだろう。しかし、いつも接していると、そんなことに気づかず、ただ、漫然と、細かいことで毎日言い合い、バトルを繰り返している私だ。状況認識の甘さを思い知ることになったが、さて、これからどうしたものだろう!そう考えても、とんと思いつかない。本当に困ったもんだ。医療が進んで、病気になると、入院して治療を続ける。そうなったら、もう患者の家族の手を離れ、物事は衣料中心で進んでいく。自宅で見とるということがほとんどなくなった現在において、万が一の場合、何をどうしたら良いかという基本的なことが全く分かっていない。
そう言えば、私のオヤジも、自宅で亡くなった。長兄からオヤジの状態があまり良くないと、招集が掛かった。内心、何をそんなに大げさなことを言っているんだと思いながら、生家に帰った。オヤジは、まあ、多少弱っている感じはあったものの、これまで通りにしていた。トイレに行きたいというので、トイレに連れて行った。トイレを済ませたら、すっきりした表情になった。髪が伸びていたので、髪を切ってやり、すっきりした。その夜に、私たち兄弟一同は、一晩付き添うことになった。オヤジがなくなったのは、その日の深夜だった。みんなうとうとしているうちに、オヤジは、静かに、何も告げずに逝った。至極、静かな最期だった。
そんなオヤジを看病しながら、長兄夫婦は大変な心労があったのだろうと、今更ながらに思う次第だ。そんなことまるで気づかずに、のほほんとしていた私だったと。妻がオヤジと同じような臨終を迎えようとしている今、改めて気づいた。なんと迂闊なことか!!!
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