DonkeyMの部屋

Donkeyはロバ。格好良くなく、足も遅い。「のろま」とか「馬鹿」といった意味。日々の感動、怒り、愚痴等を記事にしたい。

言葉の壁

2024-03-12 21:55:00 | 雑感
 ドイツ語教室に参加するようになって、もう10年を経過した。それなのに、私のドイツ語力は一向に身に付いていない。途中、妻の介護が中心になり、休んでいる間に完全に落ちこぼれたからだ。今では、私の数少ない交友関係の一部となり、ただ惰性で続けているようなものだ。まあ、それが現実というものだ。ドイツ語が出来なくても、何も困ることはない。それは私が日本で生活しているからに他ならない。
 ところが、日本で暮らす外国人は、日本語が分からなかったら、それこそ死活問題だ。今日、教室の先生を交えて、昼飯を食べた。先生のご主人が亡くなり、日本語が分からず、非常に困ってまさにパニック状態だ。英語やドイツ語ならアルファベットで書かれたいるので、辞書を引けば、意味は分かる。しかし、日本語の場合は平仮名、片仮名、漢字と三種類の文字があり、文字自体が深い意味を持っている。辞書を引くと言っても、小学4年程度の日本語力が必要なのだ。
 先生は来日してもう30年近く経っているのだが、ご主人は先生が日本語を覚えることに消極的、いやむしろ否定的だつたようだ。だから、家の中では、ドイツ語と英語で生活して、社会的な生活、日本語を必要とすることは全てご主人がしていたようなのだ。だから、日本で生活する私がドイツ語がものにならないと同様に、先生の日本語力は推して知るべし。そこへもって来て、ご主人が亡くなり、社会的な手続きもしなくてはならない事態に至ったわけだ。
 今日話題に上った問題は、保険の引き落としができないという連絡が保険会社から文書が届いたということ、普通に考えれば、引き落としの口座を変えれば良いという簡単なことなのだが、漢字混じりの文書を読んで、理解するということはとても大変なことなのだ。
 それはそうだろう。辞書を引くことさえままならないのだから、、、
 昼食後、ドイツ語や英語の達者な人が日本語の文書を読んで、文章の意味を熱心に説明して、どうしたら良いかを教えていた。今日一緒していた仲間は、ドイツでの生活歴のある人、アメリカで20年以上生活した経験を持つ人などだから、分かりやすく説明できたようなのだが、まあ。大変なことだと思う。
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