新型コロナウイルス感染爆発が続いている合衆国、感染者数は累計で300万人を越え、死者は13万人を越え、さらに、新規感染者も1日6万人で、増え続けている。如何に医療体制が充実しているというアメリカでも、毎日これだけ大量の新規感染者が出ていては、病院が満杯になり、収容の限界を越えるのは目に見えている。ICUもほぼ満杯で、これから増える患者の受け入れは困難になること必至だ。まさに医療崩壊そのものだ。
この合衆国で、新型コロナウイルス感染が重症化し、奇跡的に助かった人のもとに送られてきた治療費の請求書は何と1億5000万円だったという。十分な補償のある保険に加入していれば、支払えるだろうが、それがなければ、到底支払える金額ではない。まあ、これは群を抜いて高い請求なのだろうが、それにしても、低所得者は保険に加入していない人が多く、十分な医療も受けられないというのが現状のようだ。これはとても怖い話ではないか?
新型コロナウイルス感染対策も、トランプ大統領自らマスク着用を拒否する有様で、感染症対策は後手後手に回っている。そして、各州に学校再開を強引に迫るは、有罪が確定している友人を恩赦で釈放してしまう暴挙に出るはで、全く常軌を逸している有様など、感染症対策を考えているという姿勢は全く見られない。
このまま1か月、2か月先に合衆国がどうなっているのか考えると、背筋に寒さを覚えてくる。