明日へのヒント by シキシマ博士

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「第22回あきる野映画祭」を振り返る -メインスクリーン第1日-

2006年08月05日 15時17分22秒 | 明日への雑記帳
昨日8月4日をもって、今年度の「あきる野映画祭」の実行委員の事務所は閉鎖しました。
まだいくつかの残務と反省会が残っているけれども、とりあえず超濃密な毎日からはようやく開放されることになります。

では、前回に引き続き、「第22回あきる野映画祭」本番を振り返っていきます。


7月27日(木)

いよいよ、メイン会場・キララホールでの1日目。
オープニングセレモニーとして、市長の挨拶のあと、トリノパラリンピック銀メダリストの森井大輝選手(あきる野市在住)を迎えてのミニトークショー。(トークの相手は映画祭実行委員)
このとき私は、舞台袖で自分の出番を待っていたので、トークに耳を傾ける余裕がありませんでした。地元が生んだ世界的アスリートのお話、どんな感じだったのかな?
森井選手のトークにつづいて、今年のオープニング作品となる「ALWAYS 三丁目の夕日」の山崎貴監督を迎えてのミニトーク。
そのお相手をさせていただいたのが、なんと私、清水孝一郎。(今回も失礼のないように本名を明かします)
このことについては28日の記事にも書きました。重複する部分がありますが、ご容赦ください。
あらかじめの打ち合わせの時間が取れず、ぶっつけ本番のトークになりました。
直前に、映画祭実行委員より、子役の小清水一揮くんが客席にいらっしゃることを聞かされました。

トーク内容を、覚えてる範囲内で簡単に要約します。
(注・記憶を元に再現するため、意味合いは変わりませんが、表現に差異があることを予めご了承ください)

山崎監督と私、舞台中央へ。
私(客席に向かって)「〝ALWAYS 三丁目の夕日〟の監督、山崎貴さんです!」
山崎監督「こんにちは、山崎です」
私「山崎監督、昨年一番ヒットした日本映画〝ALWAYS 三丁目の夕日〟ですが…」
監督「いや、一番ヒットしたのは違いますよ」
私(ギクッ! 不正確なことを言ってしまった。考えてみたら昨年11月公開だから、年度で言ったら一番ではないんだ)「では、昨年最も愛された日本映画〝ALWAYS 三丁目の夕日〟」
監督「ありがとうございます」
私「これだけ大ヒットしたことを、監督ご自身、どうお感じになられていますか?」
監督「嬉しく思います。作品は、観ていただけて初めて完成するものですから」
私「舞台となっているのは昭和33年の東京ですが、監督がお生まれになったのは…」
監督「昭和39年です」
私「当時を知っている現役の監督さんも沢山いらっしゃるのに、そうではない山崎監督が挑まれたというのには、特別な想いとか意気込みとか、あったのですか?」
監督「(ちょっと答えに困った感じで、笑ってから)そういうのは特に無かったです。自分はただ、与えられた仕事をしていくだけですから。その時代を知ってるとか知らないとかで変わることはないですね」
私「実際に完成した作品を観ると、これは山崎監督でなければ作ることのできない作品でしたね」
監督「ありがとうございます」
私「この映画には、ビジュアル・エフェクツという技術が使われています。(会場の皆さんに向けて、私からビジュアル・エフェクツの説明)そして、山崎監督はそのビジュアル・エフェクツの第一人者なのです」
監督「(照れる)」
私「建設中の東京タワーをはじめとする昭和の町並みが見事に再現されていますね。(客席へ)これからご覧になる皆さんもぜひ、隅々まで眼を凝らして観てください」
監督「眼を凝らして観てください(笑)。でも実は、細かい部分で実際とは違う所もありますし、当時を知る人が見ると忠実でない部分もあるんですよ。」
私「それが却って、憧れの世界のように見えて、若い人たちにも受け入れられたのではないでしょうか。…さて、そういった技術的な面も素晴らしいですが、そこに登場する俳優さん女優さんたちも素敵です。皆さん昭和の顔になっていて。とくに子役のお二人は本当に昭和の子みたいですね。…実は、その子役のお一人、小清水一揮くんが会場にいらしているようなので、折角ですから舞台へ上がっていただきましょう。小清水くーん!」
(小清水くん、元気良く舞台へ上がり、山崎監督の隣に立つ)
私「こんにちは! ようこそいらっしゃいました」
小清水くん「こんにちは!」
監督「今は髪が伸びたけれど、役のために髪型も変えたんですよ」
私「髪型を変えるのって勇気がいったかな?」
小清水くん「平気だった」
私「あれ? 映画のパンフレットでは決断に時間が掛かったって書いてあったけど」
監督「あれはパンフレット用に言ったんだもんな」
(笑)
私「監督、昭和の雰囲気を出すために、出演者の方に現在とは違う生活習慣をしてもらったと伺ったんですが」
監督「(小清水くんに向かって)何をしたっけ?」
小清水くん「?」
監督「ほら(と、頭を触る)」
小清水くん「ああ、石鹸で洗ったこと?」
(シャンプーを使わず、石鹸で洗髪したとのこと)
私「嫌じゃなかった?」
小清水くん「石鹸のほうが気持ち良かったかな」
私「やっぱり、昭和の子だ」
(笑)
私「他にも裏話などあれば伺いたいのですが」
監督「裏話ですか…」
私「小清水くんたちをお好み焼き屋さんに連れて行かれたりしたそうですが」
監督「お好み焼きのほかにもいろいろ遊びにいったり、私がセッティングしました」
私「実は監督ご自身が一番楽しんでたり…」
監督「いや、そんなことは無いですよ」
私「では、最後にお二人から、会場の皆さんへメッセージをお願いします」
小清水くん「皆さん、観に来てください」
監督「みんな、もう来てるんだから、それはおかしいぞ」
小清水くん「(困って)みんなに観るように勧めてください!」
私「DVDも発売になったし、みんなに観て欲しいですね。…では、監督から」
監督「DVDも良いんですけど、やはり映画は大きなスクリーンで観て欲しいですね。皆さんも、今日はこの大きなスクリーンで楽しんでください」
(このあと、映画祭実行委員から山崎監督へ花束を。でも、小清水くんは急だったのであげられませんでした。ごめんなさい)
私「〝ALWAYS 三丁目の夕日〟の監督・山崎貴さん、そして小清水一揮くんでした!」
盛大な拍手の中、退場。
そして「ALWAYS 三丁目の夕日」本編上映へ。

私自身はじめての舞台でのトークである上、時間や段取りを気にしながらだったので、細かい部分で記憶違いしているかも知れませんが、だいたいこんな感じだったと思います。(もしご覧になって正確に記憶している方がいらしたらコメントください。訂正します)
お二人のおかげで、私の舞台トーク初体験は大切な心の宝物になりました。
山崎貴監督、小清水一揮くん、どうもありがとうございました。

このあと、山崎監督はすぐに帰られ、小清水くんは本編を観て帰られました。

つづいて、無声映画「椿姫」を上映。
この時、私は場内誘導の担当だったので観賞することができました
もう、あきる野映画祭ではお馴染みの弁士・澤登翠さんが、今年も生で声を付けてくださいました。
日本初公開は大正13年の切ない悲恋物語が、澤登さんの名調子によって現代に甦りました。
上映後のトーク(お相手は映画祭実行委員)も、丁寧な話し方で弁士としての裏話など語っていただき、楽しむことができました。

3本目は「メゾン・ド・ヒミコ」。
ゲイの映画ということで抵抗あるかと思いましたが、様々な世代の方がご鑑賞くださいました。

この日の最後は「ホテル・ルワンダ」。
この1本だけ観に来てくださった方も多く、実行委員として、この作品を選んで良かったなと思いました。
実は私自身も未見なのでこの機会に…、と言うわけには行かず、場内担当でないため観ることができませんでした。残念。

満席に近かった「ALWAYS 三丁目の夕日」を始め、平日とは思えない大盛況な1日でした。

…と、1日目だけでこんなに長い記事になるとは…。
2日目以降のことはまた後日…(短くしよっ!)


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