どんぴ帳

チョモランマな内容

バリウム検査とイカ墨パスタ(後編)

2013-04-09 05:35:00 | 長七郎観察日記
お下品なスカトロ系のネタです!
嫌いな方は読まないよーに!


 午前10時50分、病院から数キロ離れたサイゼリヤの駐車場で、健診を終えた私はスタンバっていた。
 検査のために朝食を抜いたので、胃袋は臨戦態勢だ。検査前に肩に「胃の動きを抑制する注射」を打たれたのが若干気がかりだが、まあ大丈夫だろう。
 
 午前11時、車からゆっくりと降り、徒歩で来たオバサン二名に続いて入店する。私の後ろから老夫婦が入店し、店内の客は合計六名となった。
 店員は高校生くらいのアルバイトの女の子と主婦っぽい女性の二名だ。
「あれ?『エビドリア』じゃなくて『エビと柔らかイカのドリア』に変わってるな、しかも値段が上がった気がする」
 ここ数年来ていなかったせいなのか、メニューに若干の変化があることに気付くが、大した問題ではない。
「えーと、『小エビのカクテルサラダ』と『エビと柔らかイカのドリア』、それと『イカの墨入りスパゲッティ』を下さい」
 明らかに頼み過ぎだが、朝食を抜いたので腹が減って死にそうだった。

 18年前のことだった。
 私はバリウム検査を受け、その後渡された下剤を飲んだ。元々お腹が強くない私には効果覿面、数時間後にはトイレに行くことになった。
「うぉおおおお、白い!白いぞ!」
 私は会社のトイレで驚愕していた、大便が真っ白だったからだ。自分が飲んだ物を考えれば当たり前なのだが、それはあまりにも白かった。
「ここまで白くなるとは…、ん?まてよ?サイゼリヤのイカ墨パスタを食べるとウ○コが真っ黒になるけど、バリウム検査の直後に食べたらどうなるんだ?」
 私は和式便器の上で考え込んだ。
「うーん、白黒ツートンカラーになるのか?白黒マーブル状になるのか?それともグレーになるのか?あるいは白が負けて真っ黒になるのかなぁ?」
 大いなる疑問だった。自分の股間の下には真っ白なウ○コが横たわっているが、今更イカ墨パスタを食べても手遅れだろう。
「知りたい…」

 和式便器の上で考えこんでから18年、ついにその疑問を解決する時がやって来た。店には高校生がいきなり8人も入って来て騒々しかったが、今の私の大義の前にはどうでも良いことだった。
 小エビのカクテルサラダを食べ、エビと柔らかイカのドリアを食べ、ついにその一品を目の前に迎えた。


イカの墨入りスパゲッティ

 以前はもっとパスタ全体が黒々としていたような気もするが、まあいい。あっと言う間に胃袋に放り込む。
「おーし、食べたぞ!」
 病院でもらった下剤を取り出し、イカ墨パスタを追うように水で流し込んだ。あんまり下剤を飲むのを遅らせると、最悪の場合は摘便コースになってしまうからだ。
 私は目標の第二段階を達成し、満足してサイゼリヤを出た。

 それから二時間後、私は洋式トイレの便座の上に座っていた。
 便器内の水面にはトイレットペーパーを敷き、万全の体制だ。これから排泄するであろう、人類にとって未知の排泄物を見逃すわけには行かない。
「おお、来たぞ!」
 ついに私は排便をした。即座に便器の中を覗き込む。
「あれ?茶色い…」
 出て来たのは極めて普通のウ○コ、いつもの見慣れている奴だ。
「ま、物には順番があるからな…」
 私は便器のレバーを押し込み、来るべき時に備えることにした。

 さらに二時間後、時刻は午後四時過ぎだった。
「いよいよだな…」
 私は便座の上に座ると、その時を待った。
「来た来た来た来たぁ!」
 私はすかさず便器の中を覗き込んだ。
「あれ…?」
 水面の上に念入りに敷いたはずのトイレットペーパーは、あろうことか便器の中に完全に沈没している。しかも水中は白く濁っており、出したはずのブツも確認出来ない。
「しまった、バリウムは比重が大きいんだった…」
 検査で使われる硫酸バリウムの比重は4.5、鉄の比重が7.85であることから考えれば、硫酸バリウムは中々の重さだ。水に浮かべたトイレットペーパーでは耐えられないのも無理はない。
「和式便器で出すべきだったな…」
 しかしまだ私にはケツを拭うチャンスがある。
「どれどれ?」
 トイレットペーパーを厚手にすると、尻を慎重に拭った。
「うぉおおお、グレーだ!」
 私の右手のトイレットペーパーには明らかに『灰色』のウ○コが付いていた。
「そうかぁ、バリウムとイカ墨が混ざると灰色になるんだ…」
 ついに私は18年越しの疑問を解決することに成功した。

 みなさま、バリウム検査の直後にイカ墨パスタを食べると、グレー(灰色)のウ○コが出ます!!


ちなみにこんな色合い

 考えてみれば当たり前のことなんですけど、実際にやってみて納得しました。




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