どんぴ帳

チョモランマな内容

くみたてんちゅ(その6)

2009-06-07 05:37:32 | 組立人

 さあ、怪しいマーケットに突入だ!


怪しいマーケット入口
 入口を入った最初の列には、カバンやアクセサリー、そして衣料品の非常に小さい個人店がギッチリと並んでいます。
 他の列にも衣料品店や下着屋、おもちゃ屋、ネイルサロンなども入っていて、非常に賑やかです。
 そして多くの店が扱っているブランド商品は、微妙にロゴやデザインが異なっています。
「なんかさ、このラ○ステのワニ、微妙に小さくない?」
 という分かり易い違いから、
「確かにN○KEっぽいけど、こんな質感だっけ?」
 という微妙な違いの物まで、様々です。もちろん怪しい高級ブランドも多数存在しますが、何せ立ち止まった瞬間から店主のセールス攻勢が始まるので、落ち着いて見ることなんてとても出来ません。
「キーちゃん、写真はダメだよ」
 カメラをポケットから取り出した私を見て、佐野がすかさず釘を刺します。
 佐野の話によると、このマーケットの中には制服を着用したガードマンが大勢ウロウロしていて、写真を撮っている奴やタバコを吸っている奴を見つけると、即座につまみ出すらしい。
「俺が先月、ライザープレート(機械の基礎レベルを出す為の部品)の設置に来た時も、外人が摘み出されてたからね」
「本当ですか?」
「本当だよ。ホラ、そこにもガードマンが居るべ」
 確かに警官のような服装の男がウロウロと歩いている。
「ま、とにかく飯だ、飯!」
 佐野を先頭にした我々は、両脇に個人店が並ぶ狭い通路を、早足で通り抜けます。通路を建物の真ん中まで通り抜けると、ガラスの仕切りの向こうにいきなり飲食店が現れます。
「うははは、イイじゃないですか!」
「だろ?ここで好きな店の飯を食べるんだよ」
 そこはショッピングモールのフードコート形式になっていて、小さい店舗が十数店ほど並んでおり、中心部にはたくさんのテーブルと椅子がセットされています。
「まずはビールを飲みましょう!」
 新垣が皆に提案をすると、唯一の飲料販売店に直行し、『燕京啤酒(Yanjing Beer)』という銘柄の瓶ビールを注文します。値段は10元(日本円で約150円)。
「あ、結構高いなぁ」
 新垣が呟きます。
「でも日本円で150円ですよね」
「うん、まあそうなんだけどね」
 新垣は苦笑いをする。
「俺の『カカカーラ』は4元(約60円)だ」
 アルコールを一切飲まない佐野は、コーラを注文します。
「カカカーラって、コカコーラのことですか?」
「そう、こっちじゃ『可口可楽』だからな」
「へぇ」
 清水が妙に納得した顔で頷く。
「とりあえず二人ずつで買いに行こうか?」

 私は佐野と一緒に確保した席を立つと、未知なる飲食店に向かって歩き出した。
 

  



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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
あの~、 (カミヤミ)
2009-06-23 00:25:47
ナイトウォークは?
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え~、 (どんぴ)
2009-06-23 06:16:05
 このブログは文部科学省公認ブログなので、そのようなネタはありません。



 もちろん嘘です(笑)
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