どんぴ帳

チョモランマな内容

パラダイスin網走

2007-08-24 23:23:35 | 北海道一周!

 網走監獄を見ていると、無性に腹が減ってきた。
 網走監獄には「監獄食」というメニューがある。だが、その内容はあまりにもヘルシーだ。チャリダーにとってヘルシーよりも大切なのはボリュームやこってり感である。
「なんか凄く腹が減ったよね」
「そうですね、何か食べたいですよね」
 I君も同じ様だ。お土産物屋の前には軽食の屋台があり、監獄食を出す食堂もある。
「この辺でちょっとつまみますか?」
「いや、何か無性にカレーが食べたいんだ」
「あ、いいですね」
 利尻島を後にする時、再び二階の食堂でカレーを食べようとしたが、休憩時間だったので食べられなかったのが影響している様だ。
 I君と協議の結果、網走の商店街に美味しいカレーを探しに行くことになった。

 駅から少し行くと、幹線道路の一本内側に商店街がある。ぐるりと回ると二軒該当しそうな店があった。ここは直感勝負だ。ポパイという店の前でしばし検討する。店は二階にあり、通りに面したショーケースのサンプルにカレーは無いが、メニューの構成からしてきちんとした洋食屋と思われる。

この看板、きちんと網走市に道路使用許可を取り、年間使用料を払っています。真面目な店です。
 
 また、この地で長くやっていそうな感じは、安定した味、安定した顧客が居ることを意味する、と推測した。とりあえずカレーがあるかを聞いてみる事にして、二階に上がってみる。
「すみません、カレーはありますか?」
 間抜けな質問である。
「え、ええ、もちろんありますよ」
 雰囲気のあるママが笑いながら答えてくれた。
 早速注文をする。私は「カツカレー」、I君は「チキンカレー」だ。だが出てきたのは皿いっぱいの野菜サラダだ。
「はい、野菜サラダ。しっかり食べなさい」
「?」
「シェフからのサービスよ!」
「ほ、本当ですか!?」
 私とI君は顔を見合わせた。サラダの野菜は新鮮で、甘酸っぱいドレッシングが絶妙に美味い。そこへカレーがやって来た。
「?」
 私はカツカレーだが、I君のチキンカレーにまでカツが入っている。
「シェフからのサービスよ」
 追い討ちをかける様に、今度は大きな「カニ汁」が出てきた。

注文したのはあくまでもカレーのみ。
 さらにこの後は「タラバ蟹の外子・醤油漬け」が出てきました。さらに最後は・・・、

メロンまで!これじゃコース料理です。
 ママやシェフは、ライダーやチャリダーを見るとサービスせずには居られないらしい。
「特に私は自転車の人には優しいの」
 ママは自分で言っています。これで料金はカレー代のみ、凄いお店です。
 私の話を聞いて後日Mさんが「ポパイ」に行った所、全く同じサービスを受けたそうです。つくづく感謝です。
 ちなみにカレーですが、とっても美味です。

 商店街の外れにはこんな店もありました。

「ことぶきや」、ラジコン部品も揃いますが、
 なんと約二十五年前のプラモデルを発見!『太陽の牙ダグラム』の『デロイア7フィギュアセット』です。凄すぎます。あまりにレアすぎて、永久に復刻版も出なさそうな逸品です。ああ、懐かしい。
 地球から独立しようとする殖民惑星デロイアのゲリラ達の戦いを描いたアニメです。軍、政治、ゲリラ、組織力、策謀、父と子の確執、死んで行く仲間、あまりにすっきりしない武装放棄で勝ち取る独立と和平、それに納得できないデロイア7、「ダグラムは僕の牙だ!」と叫び自らダグラムを自爆させる主人公クリン・・・、これのどこが子供向けアニメなんじゃい!という暴走リアルアニメでした。
 この『デロイア7フィギュアセット』、記念に購入しました。定価(二十五年前の)300円でしたが、箱が傷んでいたので200円でした。他にも『伝説巨人イデオン』の敵メカ多数や、『よろしくメカドック』のいすずピアッツァが二台ありました。

 素敵な商店街から帰るとキャンプ場は夕暮れです。

写真には蚊が写らないので凄く良さそう。

つまみにホッキ貝の刺身と、煮ツブ。

アサリとツブ貝のパスタ。

 網走が気に入ってしまいました。