「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり(2013年10月)

2013-10-24 10:16:42 | まけないぞう
※被災地NGO協働センターからの情報です
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「まけないぞう」がつなぐ遠野ものがたり  2013年10月
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 最近、被災地では、道路や防波堤など公共事業に関する工事が多く、道路
はトラックが行き交い事故も多発しています。2年半を過ぎ、被災者の人はごく
わずかではありますが、災害復興住宅に移ったり、自力再建をした人もいます。
限られた人にしか挨拶もせず仮設を出ていく人たち・・・。自分だけ、申し訳な
い、後ろめたさを感じながら・・・でも本来ならば新しい一歩を踏み出すことにお
互いに笑顔で見送ったり、見送られたりするはずですが、いまの被災地ではな
かなかそれができません。なぜでしょう?

 公共工事はみるみる進み、山は削られ、海はコンクリートで埋め尽くされ始め
ています。しかし、終の棲家となる住宅に関しては、遅々として進まず、行政は
土地の確保が難航しているという。それなのに、道路を造るための土地の確保
はあっという間に進んでいく。おかしいと思うのは私だけでない、当事者である
被災者はつぶやく。「あの津波で防波堤なんか流されたのに、またそれを最初
に造っている、どうせ流されるのに・・・」「行政に聞いたら、役場の金庫にはお
金はないと言われた、でもどんどん大きな施設の建設は進んでいる」「どうせオ
リンピックに人手も資材も取られて、こちらの復興はまた遅れる」。
被災者の人たちは言いようのない不安が募り、他人を思いやる気持ちの余裕す
らなくなっているのです。

 阪神・淡路大震災から3年目に私たちKOBEの人たちは「市民がつくる復興
計画 私たちにできること」(市民とNGOの「防災」国際フォーラム実行委員会 
発行)を提言しました。その本の"はじめに"の部分に以下のように記してありま
す。
「3年間の復興事業は、高速道路や港の岸壁を元どおりにしたが、生活再建の
視点から見れば、文化も福祉も経済も住宅も、大地震の前に比べて落ち込ん
だままだ。政治家や官僚が考える復興と、私たちが願う復興はどこか違っている
のではないか。大地震から4年目に入っても地震災害は進行している。いま、市
民が求める復興の姿を描き出さなければならない」。

いま東日本の被災地をみていると、阪神・淡路の復興の過程をさほど変わりは
ないように思えます。なぜ、また同じように被災者の声を丁寧に聞かないで、政
治家主導の復興が進んでいるのでしょうか?KOBEのような同じ過ちは繰り返し
てほしくない。被災地に来ると、どうしても3.11から1.17へと想いを巡らせてしま
います。私たちにできることは何かを考える日々です。
 
 もうがんばれないくらい、被災者の人たちは追い詰められているような状況で
す。でもきっと人はそんなに弱くないはずです。足踏みしながらでも前に進むし
かないんでしょうね。それぞれの歩幅にあわせて、焦らずゆっくりと着実に笑顔
を絶やさずに・・・明けない夜はないはずだから。

☆脱原発ハンストを実行する有志のブログ~http://blog.canpan.info/stopnps/
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 被災地NGO恊働センター 
   TEL 078-574-0701 FAX 078-574-0702  
   〒652-0801 神戸市兵庫区中道通2-1-10
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