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NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

ベーシックインカム:誰も餓えることのない明日のために

2009-11-13 10:33:54 | ベーシックインカム
※最近、印象に残った言葉、心にとどめようと思った言葉。


◆日本のような先進国の貧困も深刻だが、
それと同時に世界にひろがる「絶対的貧困」を忘れてはならない。

・2009年には世界の歴史ではじめて飢餓人口が10億2千万人を越えて
 「世界の6人に1人が栄養不良」状態になった。(FAO)
・いまなお、飢えと貧困によって世界で毎日2万5千人が亡くなっている(FAO)
・毎年600万人の5歳以下の子どもが
 栄養不足と飢えに関連する病で死亡している。(UNICEF)
・飢えと栄養不足は世界第一の死亡原因だ。(WHO)
(生田武志さんの岩波ジュニア新書「貧困を考えよう」より) 


◆パレスチナから日本に来た人は
路上生活者を見てショックを受けるんです。
こんなに豊かな日本に路上生活者がいるということではなく、
路上で人が暮らしているのに
周りの人が当たり前のように通りすぎる、その事実に。
あれだけ家屋破壊があるパレスチナで、
路上生活をしている人なんていないんですよ。
(岡真理さんの言葉。週刊金曜日09・10・30より)


************
日本で「死亡原因の統計」といえば、がんとか脳卒中とかが思い浮かぶのですが、
「飢えと栄養不足」という言葉にはっとさせられました。
また、最近聞いて知ったのですが、
日本の「変死者」の数は年間16万人にのぼるそうです。
変死者とはすぐには死亡原因が確定されない死亡者のことで、
孤独死、病死、事故死、他殺、自殺、、、等が考えられます。
WHOの見解によれば、変死者の半数は自殺と推測されるそうです。
どうかしてますね。 この国、どうかしてます。

話は変わりますが、
今年になってから「ベーシックインカム」という考え方を知りました。
ベーシックインカムは全ての人に基本所得を給付する制度です。
セーフティーネットとして、
社会保障の制度や仕組みとして、あちこちで語られはじめています。
実現可能なのか、財源をどうするのか、、、
そういった技術的な話や制度としての話にとどまらず、
新しい社会、新しい人と人との関係性を生みだす可能性を秘めた、
ものすごく面白い仕組みかもしれないと思い始めています。

強い者勝ちの力や競争、経済優先の秩序から、
分ちあいと支えあいの関係と仕組みへ、
発想や価値観の大転換です。

これまでの生き方も暮らし方も、(大事にしつつ)
形は似ててもその内実はこれまでと全く違うものになる、
そんな可能性をはらんでいます。

ベーシックインカムが、
お金が給付されるってことでだけはなく、、
お金だけでなく、人間を大事にする、いのちを大事にする、
「困った時はお互い様」があたりまえの、
新しい関係や社会をつくろうよ!っていうものとして広がったら、
どうかしてる、この日本も、
変わるかもしれない、、そう思い始めています。

ベーシックインカムを
誰も飢えることのない明日のために、
そこに向かう新しい社会の先がけとして実現できたら、
日本再生するかもしれないと、思います。(さき)

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