「困った時はお互い様」    

NPO法人「ドネーションシップわかちあい」事務局ブログです

寄付文化 と お互い様

2009-11-22 17:07:21 | ドネーションシップ
◆日本には寄付文化がない?

市民活動やNPO関連の集まりや情報を見ていると
よく「日本には寄付文化がない」って言われています。
市民活動、社会貢献のための寄付がなかなか集まらないって話です。
確かにそうかもしれません。
欧米の教会文化圏でよくあるような、
チャリティーやドネーションの習慣はないですからね。
けど、だからといって、
日本人は利己的で人のことを考えないのか、
困ってる人に対して無関心なのか、
ケチでお金をださないのか、といえば
そうではないと思うんです。

先日、阪神淡路大震災の経験から、
その後も神戸で災害支援活動をされている
CODE↓事務局の村井さんにお会いしてお話をうかがう機会がありました。
http://www.code-jp.org/index.html

その時に中国四川の地震の話になって、
日本人は寄付する人が多いって言われてました。
(水害とか地震とか災害時の義援金の呼びかけとかですね)
四川地震の時に日本赤十字に50億を越える寄付が集まったそうです。
50億というお金を使うためには、
「箱ものを建てての復興」になると言われたことにはっとしました。
(もちろん、それだけではないですけど)

CODEも現場に入って住民の立場に立っての再建を支援されているのですが、
そこにそのお金が流れたら、もっと有効に使われるのだろうと思いました。
大きいから、大組織だからこそできることはあるので、
それはそれで必要だし、やってもらわないと困るし、大事なんですけどね。
この50億がもっと有効に流れて使われる道があるだろうと思いました。

それと同時に、
よく聞く、「日本には寄付文化がない」論、
確かにそれは一面ではあるけれど、
それとは別のところでの庶民感覚として、
大変な人がいたら気の毒に思う、自分にできることをしたいと思う。
「困った時はお互い様」の気持は、
日本の社会のなかに生きているし、あるんだと思います。

阪神淡路大震災の時に全国からボランティアが駆けつけたこと、
たくさんの義援金が寄せられたこと、
JR宝塚線の脱線事故の時の地域の人たちの救援活動、、
思いだします。

その気持ちを、つないでいきたいと思います。
国境も様々な違いもこえた庶民どうしの支えあいの仕組みとして、
私たち↓(ドネーションシップ)がやれることってあるぞ!!って思った次第です。
http://donationship.org/


◆ドネーションシップわかちあいでは
これまで
☆フィリピンの冨田江里子さんの貧しい人たちのための無料診療所
☆国内の野宿者支援活動
☆定額給付金を助けあいに使うキャンペーンを通じて、

合計 3,533,200円 のわかちあいを実施してきました。

庶民どうしの分ちあいと支えあいの仕組みとして、
ドネーションシップの輪をさらに広げていきたいです。
今後も庶民感覚で、庶民らしく出来ることをつないでいったら、
こんなに変わるんだっていう実感と実績をつくっていきたいです。(さき)

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