トラが3びき。+ぶち。

トラ年の人間2ひきとトラから名前をつけた犬(ワイマラナー)1ぴき+ぶち(イングリッシュポインター)1ぴきのおはなし。

安楽死。

2009年02月10日 | どいな部屋
安楽死。

どいな&Eはふたりとも「賛成派」です。
もし、クマルやゾーイが、回復が見込めない病気になって苦しんでる、寝たきりで動けず、食べる事もできない・・・となれば、安楽死をすると思います。
「苦しんでいる姿をみたくない」のではなく、「苦しみを終わらせてやりたい」から・・・と。
Eは、私と同じ意見のほか、もし私達が傍についていない時にひとりで死んでしまうくらいなら、私達の腕の中で安楽死させたい、と言います。



「いい事だ」とは思ってませんよ。
犬本人はどう思ってるかなんて誰もわかんない。
なので、飼い主の勝手ですけど。
「安楽死をさせる」と言っても、「自分の手で殺す」事ですからね。
でも「悪い事だ」とも思ってません。
反対派、賛成派、どちらも間違っていないし、正解でもいないし。

でも、どこかのサイトで、安楽死反対派の方々の意見が載っていました。
賛成派の私でも、納得するような意見も沢山あります。
でもその中で「?」と思うものもありました。
「元気な時は可愛がって、瀕死になったら、はい、さようならって殺すんですか」
・・・・・はい、さようならって。この意見にはめっさ腹たちましたね。
愛しているからこそ安楽死なのに。(一部そうでない方々もいるでしょうが)酷い言い方ですよね。
「彼らにとって、安楽死は自然ではない」
もちろんそうです。
では、病気をしても病院に連れて行く事は自然ではないからしないのか?食べ物を与えることや散歩する事はどう説明するんでしょう?もう「飼う」ということ自体、自然ではないんですよね。・・・・・これ言い出したらキリがないか。
別に、説明とか話し合いとか、納得いく答えなんてどうでも良いです。
自然に最後を迎える事がもっとも望ましいですが、安楽死は、そうでない場合の、考えて悩んで悩みぬいての決断だという事、本当に愛しているからの最後の選択です。

あ、いくら賛成派でも、上に書いてる通り「苦しんでる姿をみたくないから」って意見は正直「はぁ?」と思いましたけど。



でも、今はそんな風に、ク&ゾが苦しんでたら安楽死を、と言ってますが、もし本当にその時がきた時、できるのか。
何度か命の奇跡に遭遇経験があるどいなとしては、奇跡が起こるかも!とは思うでしょうね。
でも私は、24歳の時、安楽死ではないですが(法律では認められてないですもんね)人命に関わる決断をたった一人でしたことがあります。
本当の意味の究極の選択です。
その決断は、そんじょそこらの勇気だけでは到底できないものでした。
でも私はしました。
今でもその選択は正しかったと、全く後悔はありません。
むしろ、一秒でも早くそうすればよかったと思いました。

私達なら、クマルにもゾーイにも最後の選択として安楽死を選び、苦しみを終わらせてやることがきっとできるでしょう。

育犬の仕方やしつけ方、飼い主一人一人違うし、犬によっても違うように、色んな意見がありますが、ようは「最後の時まで責任を持つ事」なんじゃないでしょうか?



安楽死。
反対派も賛成派も、自分の犬を愛している事は一緒。同じところにいます。


==用務員後記==

安楽死についての考え方はほぼどいなと同じです。

避妊・去勢手術についてと安楽死についてはクマルを飼う前に二人で話し合いました。
避妊・去勢手術についてはまた別の機会に書くことがあるかもしれません。

安楽死については上にどいなが書いてある通り、もしクマルたちが治らない、もしくはかなりの苦痛が伴う病気をわずらっていて留守番のときに死んでしまうくらいなら、病院で私たちの腕に抱かれて逝かせてやりたいと思う気持ちが一番強いです。

それと、犬にとって「希望の明日はない」と思っているからかもしれません。飼い主の私たちは奇跡を信じたり、明日の回復に希望を持つことができるかもしれませんが、犬にとっては「いま」「この苦しみ」しかないと思っています。もし、それが獣医学的に見込みのない状況であるなら、私はこの腕の中でクマルたちを死なせてやると思います。もちろん、それがどの状況で誰の判断を信じるのかという問題はあるでしょう。でも、それは私たち飼い主の問題であり、他の人と議論することではないと思っています。

安楽死反対派は「安楽死させた人は必ず後悔する」などという脅し文句を使ってきますが、私はおそらく後悔はしない。安楽死させないで長々と苦しめた後悔ならするかもしれませんが。でももし、安楽死させて後悔するならその後悔は私一人で静かに受け止めようと思います。その後悔はきっと「ね?後悔したでしょ?」なんてしたり顔で言われるような種類の後悔ではないと思うからです。

飼い主のエゴという考え方については、あまりにもその線引きが個人によって違いすぎて、ある意味議論の余地がありすぎて、議論にならないことだと考えています。

テーマがテーマだけに、家族間でも意見が違うこともあるでしょう。それでも決断のときがやって来る場合があります。どのような結論に至るにせよ、ただこの件をタブー視せずに、動物を買う(飼う)時点で話しておくべきテーマだと思っています。

9 コメント

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私も賛成です (D.K)
2009-02-10 21:18:06
ただし、実際には実行できませんでした。
デレというブラッドが突然倒れて・・・
でもまだ望みは持っていたんです。
でも2日の間に黄疸は急激に悪くなり、痙攣を起こし、絶対助からないと確信もありました。
劇症肝炎です。
多分散歩中に殺鼠剤かなにか口にしたんだと思います。
その頃、河川敷でよく犬が中毒死してたんです。
点滴はしましたが、病院の暗い部屋において帰る気はしなかったので、家に連れて帰りました。
ゼーゼーいう苦しい息の下で、寝ていました。
血便がどんどん出て、もう意識はありませんでした。
私も主人も安楽死は賛成です。
目の前で苦しんでる子をただ見てるしかなく、治る見込みは万に一つもないのです。
でもお互い点滴を抜くのに、一日かかりました。
どうしても自分の手で、命をつなぎとめているものを外せなかったのです・・・
決心して点滴を外すと、スーッと呼吸が止まり苦しい息は聞こえなくなりました。
それと同時に口から鼻から大量の血が出てきました。
どんなに苦しかっただろう;
自分たちが決心できないでいる間、この血の中で呼吸してたかと思うと申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
いまだにあの息づかいが忘れられません・・・

私は安楽死は絶対賛成です。
でもその立場に実際立たされると、そんなに簡単には割り切れなかったのです。
無茶苦茶泣きました。
やっぱりもっと早く楽にしてやれば良かったと後悔もしています。

ほんとむつかしい・・・
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決断するって難しい (どろんじょ)
2009-02-11 23:53:23
D.Kさんのコメント読んで、涙が止まりませんでした。
もし、自分が同じ立場だったら、その方がよい、
とわかっていても決断できるだろうかと・・・。

人間の尊厳死についてもチェロさんとよく話します。
脳死と宣告された場合、臓器を提供してもいいと言うことはお互いに了承を得ていますが、
実際チェロさんがそうなった時、私は冷静に対処できるのだろうかと。
気が狂わんばかりに「いやだ」と、取り乱しそうで怖いです。
その時に後悔しないように家族ともワンコたちとも1日1日充実した日々を送らないといけませんね。
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ホント難しいです。。。 (バンビママ)
2009-02-12 08:33:47
お久しぶりです。って、忘れられてるかもしれませんが(^^;
いつも楽しく読み逃げさせて頂いております♪ 笑。

安楽死・・・私も賛成派です。
でも、D.Kさんと同じく実際には出来ませんでした。
昨年6月にゴールデンのルークが15歳で虹の橋を渡りました。
半年間自力で歩く事も出来ない状態でしたが毎日主人が抱えて散歩していました。
最期は誤嚥性の肺炎だったのですが、獣医さんから望みがないと言われても諦めきれず、家へ連れ帰り一度は持ち直したものの翌月同じ症状が出て数日入院させた後帰宅し、翌朝主人の腕の中で死んでいきました。
色々考えた結果安楽死を選ぶ事が出来なかったのですが、ルーク本人は相当苦しかったと思います。
でも、苦しみの中で『僕はまだ生きたい』と一生懸命訴えている目をしたので安楽死は選べませんでした。
ホントに難しい問題ですよね。
その時にならないとわからない事もあるんだなと実感しました。

久々なのにだらだらとすみませんでした!
また遊びにこさせてもらいま~す☆
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コメントありがとう (用務員E)
2009-02-12 09:17:57
D.Kさん、バンビママさん、お辛い体験を書いてくださってありがとうございます。本当にその場になったら、決断できるかどうか、それは誰にも分かりませんね。反対派の人もそのときになったら実行することもあるかもしれませんし。ただ、基本方針として家族で話し合っておくことは重要ですよね。

どろんじょさん、人間の臓器提供について、うちも話すことあります。どいなは私の臓器を提供するのは抵抗があると言います。私は提供してほしいと思っていますが、他人を助ける助けないとかではなく“人間ってどこまでして生きるべきなんやろうか?”という根本的な疑問が頭をもたげてきたりもします。

>その時に後悔しないように家族ともワンコたちとも1日1日充実した日々を送らないといけませんね。

日々、忘れがちですが、本当にその通りですね。
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はじめまして (マキ)
2009-02-12 20:23:15
初めてコメントさせていただきます。
このブログのファンになってしまい毎日お邪魔させていただいてます私はロングコートチワワ(ケンタ)六歳♂とスムースチワワ(こうめ)七ヶ月♀と暮らしています、二人のクマルちゃんとゾーイちゃんに対する温かい愛情すごく感じました。
私もD.Kさん、バンビママさんと同じように安楽死に対して賛成ですがケンタ、こうめが実際にそんな状態になればすぐに決断できる自信はありません弱いなあと思うけれど愛する家族なので割り切れないというのが本音です
臓器移植についても誰かの役に立てるならしたいと父に言ってみたら嫌だと言われてしまいました、一人でも反対の人がいるならやめておいたほうがいいかなーと思っいます。
普段から話し合うことは大事ですよね^^
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Unknown (soramama)
2009-02-13 23:53:09
安楽死。私はみなさんみたいに深く考えた事が一度もなかったです。そんな危機を持つ状態が犬暮らしの中で一度もなかったからかも知れませ。う~ん安楽死、私は、賛成、反対どちらとも答えが出せないのが今の心境です。きっと私は決断をするべきその時が来て始めて必死に悩む人間です。20歳の時、これから我が家の親族になる方が脳死状態になりました。体温調節も出来ない高温の体にいっぱいの管、苦しいも何も感じれない体に親族の意志で無造作付けられた管とテープ。周りからは笑い声、笑顔は消え泣くこともなくなり始めて人の死を受け止めた20歳の時でした。
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Unknown (Unknown)
2009-02-14 00:13:30
私は転送記事を読ませてもらったのですが、携帯でブログをしてるので転送が出来なかったのが残念で、でも是非みなさんに知っててもらいたい記事があったんです。12月8号のAERAに犬ビジネスの闇と言う特集があったそうです。その中で飼い主の持ち込みで保健所でガス処分、鎮痛剤により安楽死させられる犬達を一頭でも減らそうとする殺処分0を目指す熊本市の動物愛護センターの方々の素晴らしい取り組みが書いてありました。一度読んで見て下さい。
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コメントありがとう。 (用務員E)
2009-02-17 16:02:48
>マキさん、

はじめまして。どいなからお話は聞いています&ケンタくんとこうめちゃんの写メみせてもらってます。

みんなその時が実際に来たらどういう結論を出すかはその時になってみないと分からないものかもしれませんね。

臓器移植についても様々な考えがあると思います。移植そのものに賛成の人も自分の家族ならイヤという人もいるでしょう。これも家族で話し合っておきたいですね。

>soramamaさん、

悲しい経験でしたね。ご自分の経験を書いてくれてありがとうございます。
安楽死については普段から賛成、反対と唱えていてももしかしたらその信条と違う決断をすることになるかもしれませんね。でも、愛する仔のために必死に悩むのは同じかもしれませんね。

>unknownさん、

記事を紹介してくれてありがとうございます。次回はハンドルでいいので、名前を書いてください。
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大切ですよね。 (どいな)
2009-02-17 23:57:39
D.Kさま。
デレちゃんのこと。どろんじょさんと同様で涙まじりに読みました。
そうですね、私もその時になると、どうにもできないかもしれません。
本当に難しいです。

どろんじょさま。
尊厳死。
私達も話します。自分の臓器はもちろん提供希望なんです。
でも、いくら本人の希望といえど、家族や大切な人のものなると・・・正直悩むと思います。
はい。楽しくて幸せな、充実した日々をと思います。

バンビママさま。
もちろんちゃんと覚えていまっす!
コメント、ありがとうございます♪
ルークちゃん、15歳でしたか。ご冥福をお祈りします。
私も「きっとできる」と書きましたが、いざその時はどうなるのかわかりません。
みなさんみたいに、ちゃんと看取れるのかどうかもわからないです。
その時がくるまで、できる限り一緒にいる時間を大切にしたいです。

マキちゃん。
いらっしゃい♪
そーやなぁ。私ももちろん悩むと思うし、時間かけるかもしれないもん。
臓器移植。私も当時、移植カードに署名してくれるように両親にお願いしたら、大反対されたわ。でも、私の家族やEの臓器なら・・・やっぱり悩むわ。
そだね、話し合うことよね。大切。

soramamaさま。
はい。賛成、反対、どちらにしろ悩むし難しい事ですよね。
20歳の時のsoramamaさん。私も似たような状況での決断でした。
私を育ててくれた、もうひとりのオカンであるばーちゃんが危篤状態で、一番早く病院にかけつけた私に「一刻も早く決断を」と、医師にいわれての決断。後悔していません。
でも、悩む暇があったら・・・できなかったかもしれないです。
ほんとに難しいですね。


皆様、色んな体験を話してくれてありがとうございました。
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