トラが3びき。+ぶち。

トラ年の人間2ひきとトラから名前をつけた犬(ワイマラナー)1ぴき+ぶち(イングリッシュポインター)1ぴきのおはなし。

大反省した出来事 by 用務員

2007年09月14日 | 用務員便り
先日、午後半休を取って、クマルと二人だけでドッグランに行きました。普段は行くことのない平日の昼間で、犬の姿はかなり少なかったです。3、40分いたあとだったか、ジャックラッセルテリアを連れた若い女性が来られました。私とクマルとは遠い端でジャックラッセルを走らせて遊んでおられました。クマルは走るジャックラッセルを見て、後を追いかけ始めました。いつも、小さくて足の早いミニピンや、イタグレ、ジャックラッセルなどを追いかけてもクマルはかなわないので、私はクマルを止めることなく見ていました。1回目、クマルがジャックにまかれたところで飼い主さんに「すいません」と言うと、「大丈夫ですよ」ということでした。それから、そのジャックちゃんとは少し離れて遊んでいたのですが、また走るジャックちゃんを見てクマルが追いかけたのです。そして、今回はこともあろうに、ランの端っこに追い詰めてしまい、そのジャックちゃんはフェンスを越えようと必死でもがき、なんとフェンスを越えてランと接しているドブ池に落ちてしまったのです。

私は自分の見ている光景が信じられませんでした。ジャックちゃんはバタバタと暴れたあと、足が着くということに気づき、池の真ん中あたりでハタと立ち止まりました。飼い主さんも私もフェンスを越えて助けようとしました。でも、ジャックちゃんはフェンスの周りにたくさん人がいて怖くて近くに来れなかったようでした。私がその池のそばにいると、クマルもそばに来て、ジャックちゃんが怖がってしまうので、クマルをそこから離すために私もそこから離れました。

どれくらいの時間が経ったかは正確には分かりませんが、飼い主さんの必死の呼びかけにジャックちゃんが端っこに来てくれたようで、飼い主さんが引き上げているのが見えました。私は本当に申し訳なく思って謝りに行きました。でも、クマルが来てしまうので、ろくにきちんと謝れず、私は一生懸命謝ったつもりでしたが、多分飼い主さんの満足がいくものではなかったと思います。

飼い主さんはジャックちゃんを洗いに水道まで行かれ、そこは水道がランから離れているので、私はどうしていいか分からず、もしも、帰って来られたらと思い、その場を離れることもできないと考え、ランに留まっていました。

その間に、他の犬も来てクマルは他の犬と遊びだしてしまい、結局加害者である私たちがその場に居座る形になってしまいました。

あとから冷静に考えれば、どうしてあの時すぐにクマルをリードでつなぎとめ、私はジャックちゃんを助けることと、キレイにしてあげること、飼い主さんにきちんと謝ることができなかったのかと、動揺して何もできなかった自分がとても情けなくなりました。ランで何かあればすぐにリードにつながないといけない。そんな基本中の基本ができなかったのです。クマルさえリードにつなげば、ジャックちゃんを洗いに行く手伝いもできたはずです。もっと言うと、クマルをもっと早い段階で止めていれば良かったのか。犬の遊びをどの時点でストップをかけるか、その判断基準をどこにもつべきか。そんなことをグルグルと家に帰る途中、家に帰ってからずっと考えていました。

当然、ジャックちゃんと飼い主さんは洗いに行かれてそのまま帰られ、もう一度顔を合わせて謝ることはできませんでした。本当に本当に申し訳ないことをしてしまいました。ジャックちゃんがその後、ケガや体調不良などになっていないことを祈るばかりです。本当にごめんなさい。大型犬を飼う者として、さまざまなことに迅速に対応できるようもっと成長しなければいけないと考えています。