羊蹄学園大学社会学部講義集

北の大地に突如としてできた架空の大学。
かつてないテーマで綴る社会学とは?

【塾戦争番外】神の話は神がかりでなし・1話

2006-06-20 13:32:07 | 塾戦争
どうも佐山武雄です。

6月です。
6月というのは、塾業界にとってどういう月か。
実は今年度の業績を大きく左右する「夏期講習会」の取り組みの月なんですね。
要するに大変過酷な月なのですよ。

で、そんな最中、私は塾業界に関するいくつかの事象に出会いました。
「神の話は神がかりでなし」と題して全三話で、そのことをお話したいと思います。

・・・・・・・・・・・・
(1、テレビ)
6月3日午後1時35分。

北海道放送(HBC)にチャンネルを合わせると画面いっぱいに喜びを爆発する少女の姿がありました。
しばらくするとナレーションが入り、いい年した男女が「ハッスルハッスル!」と声をあげた後、字幕が入ります。

「合格請負人~学習塾教師という仕事~」

そうです。
秀英の宣伝番組が放映されたのです。

結論から言うと、なかなか興味深いものがありました。
特に札幌を任されている友重本部長以下の奮闘振りがかなり克明に画面でみることができました。
そしてラストは、進出半年なのにも関わらず、札幌市内トップ4校の合格実績が100名突破してめでたしめでたし…という内容です。

まぁ宣伝番組ですから、秀英お得意の「校舎は立派」とか「講師は全員正社員」とかはいつものように強調されていました。
興味深いとは言ってもそこに「辟易」さえしなければ、の話なんですけどね。

そうそう!
面白い場面がありました。
札幌本部長の友重氏が前任の浜松本部長時代に、一般の講師を指導する場面があったのですよ(友重氏を「友」、一般の講師を「講」とします)。
友:「今日の授業の目標は何だった?」
講:「今日の目標…………ハイレベル…」

????答えになってないですよ、会話になってないですよ。
こんな場面宣伝番組で出していいんですかぁ?

それから、友重さん。
社長と電話したりする場面で、その電話の横に「北大学力増進会」のチラシを置くのはやめましょう。
ライバル塾のチラシですよ。
そりゃあ資料として必要だったかもしれませんが、テレビの前で広げっぱなしは…ねぇ?

…といった具合に楽しませてもらいました。
業界最大手といってもまぁいろんな部分があるのだな、と。

ちなみに名誉のために言うと札幌本部長の友重氏は、先程言ったように前任は浜松本部長でした。
そう、「秀英」が大苦戦していた「さなる」の総本山で陣頭指揮をとっていたわけです。
しかし、彼は見事にそれを打破、浜松地区での秀英の合格実績を引き上げ、「さなる」と互角にまでし、更には新「浜松本部」造成にまでこぎつけ、高校部を開設させるなど、秀英の「功労者」です(このことについては「塾戦争」参照のこと)。

それでもあの映像を見る限り…う~ん。

まぁそれはそれとして。

今夏は「塾戦争」の講義で申し上げたように、旭川と三重県に進出です。
旭川は練成会の牙城、三重県はeisuの本拠地です。
そこに切り込めるか秀英。
しかし学費の高さとこの番組の醜態を見ると、私は若干不安です。
特に旭川では学費を年度末まで格安にするといっていますが、それで旭川の保護者は納得するのでしょうか。
はっきり言って見ものです。
旭川は練成会が末広地区に「北本校スクール」という拠点教室を新たにつくり、進学会も新本部ビルを建設しています。
秀英は一筋縄でいくのでしょうか。

とにもかくにも今後の「秀英」は学習塾業界全体を巻き込んで大きく動くでしょう。
特に北海道は函館と帯広が…とにかく目が離せません!

…ということで、それではまた。

(2話につづく)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
初めての人は→オリエンテーション
この講義の存在を高めてください→人気ブログランキング





最新の画像もっと見る