こんにちは。
今日は番外編を。
テーマは６月８日に目にしたあの出来事について、です。
あ～びっくり、というネタですな～。
学習塾の校舎屋上で大麻草を栽培していたとして、愛知県警は8日、同県一宮市末広2丁目、塾校長の藤原一臣容疑者（37）を大麻取締法違反（栽培）の疑いで現行犯逮捕したと発表した。調べに対し、「人目にもつかないし、日当たりも良かったので屋上を使った」と供述し、容疑を認めているという。
薬物銃器対策課と一宮署によると、藤原容疑者は8日、自身が校長を務める同県北名古屋市九之坪の野田塾西春校の屋上で、大麻草6株を栽培した疑いがある。衣装ケースの中に、水をしみこませた園芸用の綿を詰めた鉢を六つ並べ、一株ごとに発芽させていたという。
6株は、成長すると最大で乾燥大麻約3キロ（末端価格約1200万円）が収穫でき、約6千回使用できる量。同校には、小中学生約130人が通っていたが、屋上には塾生が出入りできないようにしていた。高校生時代に吸い始め、昨年夏ごろから、自分で吸引するために栽培を始めたという。
野田塾は本社を愛知県津島市に置き、同県を中心に50校以上を展開し、児童・生徒数が約1万人を超える大手学習塾。同塾によると、社会科と英語を担当しており、07年3月から同校の校長を務めていた。同塾は「世間をお騒がせして申し訳ない。事実関係を把握したうえで対応する」とコメントした。
（2009年６月８日・朝日新聞）
個人的な感慨を申せば、私は過去にあの辺りを（怪しい意味でなく）ウロウロしていたことがあって、無論今回の現場である「野田塾西春校」も何回も見ましたよ、ご立派な校舎でして、まさか…ねぇ、という感じです。
ここで思うのは、色んな意味で残念な事件ではあるのだけど、意外と残念に思うのは、これが「野田塾」であるという点。
愛知県はここでもさんざん語ってきたように、塾が群雄割拠してます。
おかげで個別を除けば、しっかり全県網羅しているのは佐鳴ぐらいで、大手であっても名古屋市のみとか、尾張中心とか、三河だけとかにとどまっているくらいなんですな。
で、そんな中で野田塾は最古参の塾で、しかも津島という尾張の田舎から展開してきたんですな。
まぁ、展開…と一言で言いますが、しかし佐鳴や秀英にありがちな、毎年春にいきなり新規10校舎開校！などでは決してなく、１～２校舎ぐらいの新規開校に抑えながらも、でも尾張においては佐鳴や秀英や明倫なんかに負けず劣らずの規模や実績を産み出してきたのですよ。
何というか…イケイケではなく、地味だけど身の丈にあった経営をしてきたというか（そりゃあ、マナカナのCMとかテレビ愛知とのタイアップとか派手な面もあったけどさ）、そんな印象があったのですよ、個人的には。
それからこの塾は毎週月曜日がタテマエな部分もあるにせよ、お休みで講師（社員）の週休の確保をしていたんですな。
現に今回の事件発覚したのも月曜日で、授業がなかったんですよ。何というか、タテマエな部分もあるにしても、ゆとりを持って授業に当たらせようという姿勢が感じられます。
だからでしょうか、他塾に比べて講師陣も年長者が多いようでしたし。
…という風にこの二点から、私は野田塾というのは大手塾なんだけど、でも少し違う良心的な大手塾と感じ、業界の新たな可能性を感じていたのですよ。
それだけに残念というか、「あ～あ」という心持ちというか…何とも言えない気分になっております。
ちなみに他の記事には、この容疑者が「野田塾西春校」に最初に入ったのは2002年と記されたものがありました。
だとすれば…確かその頃、その校舎の隣の建物のテナントに入っていた、某塾（一応全国大手）の西春教室で××があって大騒ぎ～なんて事件がありましたな。
ま、こんなことここに集う方でご存知の方はいないでしょうが…。
いずれにしても…個人的にはあんな閑静な土地で、業界でエライ騒ぎを二つも起こすとは…いやはや。
業界、と言いましたが、今回の事件発覚による野田塾の詫び文を見ると、色々言っておりますが、そんなのは今後の行動次第でしょう（文面見る限り、詫び文としては良い方とは思うけど）。
どうでしょうね。
京進でも悲しい事件がありましたが、何とか乗りきりましたが…はてさて。
お詫びとお約束
拝啓 日頃は当塾に対し、格別のご厚情を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、去る6月8日、弊社社員が大麻栽培の容疑で逮捕されました。このことにつき、保
護者の皆様、生徒のみなさん、関係の皆様、塾教育関係の皆様には多大なご迷惑とご心配
をおかけし、大変申し訳なく存じております。
お子様の健全な成長を第一に考える学習塾として、このような事態を引き起こしました
ことは、会社としての管理体制に不備があったと言わざるを得ず、社会的責任を痛感致し
ております。
つきましては、今回の事件につき深くお詫びを申しあげます。
なお、このような事件を再び起こさないよう、対応・再発防止のため以下の事項をお約
束し、順次、実行しておりますことを申し添えます。
＜今回の事件に対する対応とお約束＞
1. 事件の原因を分析し、再発防止策を検討いたしております。
2. 事件を起こした本人は、弊社就業規則、関係法令に照らし厳正に処分致します。
3. 塾生のみなさんの心のケアーを優先するため臨床心理士を交えた対応をとっており
ます。
4. 全社員に、事件について通知し、再発防止に向けた指導教育を進めております。
5. 再発防止策を徹底するため外部専門家も交えて対応策の整備を進めております。
6. 倫理委員会を新たに設け、倫理規定を強化致します。
7. 信頼回復に向けて全社員が一丸となって業務に励みます。
＜教育関係、塾関係のみなさまへ＞
教育関係の皆様、特に塾関係の皆様には、大変なご迷惑をおかけ致しました。弊社社員
が引き起こしました今回の反社会的な行為は、日頃一生懸命に活動されている同業の皆様
の努力に傷をつけかねない行為です。心よりお詫び申しあげます。
以上、ご報告かたがた深くお詫び申しあげます。 敬具
ところで、この詫び文の隠れたポイントは、最後の方で塾業界や教育関係者に対し、他とは別に詫びているところ、です。
ま、業界のイメージを悪くした訳ですから当然なのですが、しかし丁寧だなーとは思いますな。
西春校は閉鎖の可能性が高いと言われています。
そうなると100名以上の塾生はどうなるのでしょう。
ここで近隣他塾は触手を伸ばしてくるでしょう。
ま、それは西春に限らず、野田塾の各校舎で多かれ少なかれ同様のことが起こるでしょうが…いやしかし西尾張じゃNo.１の規模と実績で、名古屋市内もなかなか健闘している塾の生徒にいずれにしても触手を伸ばさないわけがない。
西春で言えば、集団塾なら佐鳴も秀英も近所にありますし…個別なら西春は「ＩＴＴＯ個別指導学院」が非常に隆盛ですし…。
とはいえ、結局振り回されるのは生徒と保護者なんだよなぁ…
そもそも、あの野田塾でさえこうなってしまうのだから、他塾はどうなん？という感じだし。
何ともはやです…といったところで、次回。
今日は番外編を。
テーマは６月８日に目にしたあの出来事について、です。
あ～びっくり、というネタですな～。
学習塾の校舎屋上で大麻草を栽培していたとして、愛知県警は8日、同県一宮市末広2丁目、塾校長の藤原一臣容疑者（37）を大麻取締法違反（栽培）の疑いで現行犯逮捕したと発表した。調べに対し、「人目にもつかないし、日当たりも良かったので屋上を使った」と供述し、容疑を認めているという。
薬物銃器対策課と一宮署によると、藤原容疑者は8日、自身が校長を務める同県北名古屋市九之坪の野田塾西春校の屋上で、大麻草6株を栽培した疑いがある。衣装ケースの中に、水をしみこませた園芸用の綿を詰めた鉢を六つ並べ、一株ごとに発芽させていたという。
6株は、成長すると最大で乾燥大麻約3キロ（末端価格約1200万円）が収穫でき、約6千回使用できる量。同校には、小中学生約130人が通っていたが、屋上には塾生が出入りできないようにしていた。高校生時代に吸い始め、昨年夏ごろから、自分で吸引するために栽培を始めたという。
野田塾は本社を愛知県津島市に置き、同県を中心に50校以上を展開し、児童・生徒数が約1万人を超える大手学習塾。同塾によると、社会科と英語を担当しており、07年3月から同校の校長を務めていた。同塾は「世間をお騒がせして申し訳ない。事実関係を把握したうえで対応する」とコメントした。
（2009年６月８日・朝日新聞）
個人的な感慨を申せば、私は過去にあの辺りを（怪しい意味でなく）ウロウロしていたことがあって、無論今回の現場である「野田塾西春校」も何回も見ましたよ、ご立派な校舎でして、まさか…ねぇ、という感じです。
ここで思うのは、色んな意味で残念な事件ではあるのだけど、意外と残念に思うのは、これが「野田塾」であるという点。
愛知県はここでもさんざん語ってきたように、塾が群雄割拠してます。
おかげで個別を除けば、しっかり全県網羅しているのは佐鳴ぐらいで、大手であっても名古屋市のみとか、尾張中心とか、三河だけとかにとどまっているくらいなんですな。
で、そんな中で野田塾は最古参の塾で、しかも津島という尾張の田舎から展開してきたんですな。
まぁ、展開…と一言で言いますが、しかし佐鳴や秀英にありがちな、毎年春にいきなり新規10校舎開校！などでは決してなく、１～２校舎ぐらいの新規開校に抑えながらも、でも尾張においては佐鳴や秀英や明倫なんかに負けず劣らずの規模や実績を産み出してきたのですよ。
何というか…イケイケではなく、地味だけど身の丈にあった経営をしてきたというか（そりゃあ、マナカナのCMとかテレビ愛知とのタイアップとか派手な面もあったけどさ）、そんな印象があったのですよ、個人的には。
それからこの塾は毎週月曜日がタテマエな部分もあるにせよ、お休みで講師（社員）の週休の確保をしていたんですな。
現に今回の事件発覚したのも月曜日で、授業がなかったんですよ。何というか、タテマエな部分もあるにしても、ゆとりを持って授業に当たらせようという姿勢が感じられます。
だからでしょうか、他塾に比べて講師陣も年長者が多いようでしたし。
…という風にこの二点から、私は野田塾というのは大手塾なんだけど、でも少し違う良心的な大手塾と感じ、業界の新たな可能性を感じていたのですよ。
それだけに残念というか、「あ～あ」という心持ちというか…何とも言えない気分になっております。
ちなみに他の記事には、この容疑者が「野田塾西春校」に最初に入ったのは2002年と記されたものがありました。
だとすれば…確かその頃、その校舎の隣の建物のテナントに入っていた、某塾（一応全国大手）の西春教室で××があって大騒ぎ～なんて事件がありましたな。
ま、こんなことここに集う方でご存知の方はいないでしょうが…。
いずれにしても…個人的にはあんな閑静な土地で、業界でエライ騒ぎを二つも起こすとは…いやはや。
業界、と言いましたが、今回の事件発覚による野田塾の詫び文を見ると、色々言っておりますが、そんなのは今後の行動次第でしょう（文面見る限り、詫び文としては良い方とは思うけど）。
どうでしょうね。
京進でも悲しい事件がありましたが、何とか乗りきりましたが…はてさて。
お詫びとお約束
拝啓 日頃は当塾に対し、格別のご厚情を賜り厚くお礼申しあげます。
さて、去る6月8日、弊社社員が大麻栽培の容疑で逮捕されました。このことにつき、保
護者の皆様、生徒のみなさん、関係の皆様、塾教育関係の皆様には多大なご迷惑とご心配
をおかけし、大変申し訳なく存じております。
お子様の健全な成長を第一に考える学習塾として、このような事態を引き起こしました
ことは、会社としての管理体制に不備があったと言わざるを得ず、社会的責任を痛感致し
ております。
つきましては、今回の事件につき深くお詫びを申しあげます。
なお、このような事件を再び起こさないよう、対応・再発防止のため以下の事項をお約
束し、順次、実行しておりますことを申し添えます。
＜今回の事件に対する対応とお約束＞
1. 事件の原因を分析し、再発防止策を検討いたしております。
2. 事件を起こした本人は、弊社就業規則、関係法令に照らし厳正に処分致します。
3. 塾生のみなさんの心のケアーを優先するため臨床心理士を交えた対応をとっており
ます。
4. 全社員に、事件について通知し、再発防止に向けた指導教育を進めております。
5. 再発防止策を徹底するため外部専門家も交えて対応策の整備を進めております。
6. 倫理委員会を新たに設け、倫理規定を強化致します。
7. 信頼回復に向けて全社員が一丸となって業務に励みます。
＜教育関係、塾関係のみなさまへ＞
教育関係の皆様、特に塾関係の皆様には、大変なご迷惑をおかけ致しました。弊社社員
が引き起こしました今回の反社会的な行為は、日頃一生懸命に活動されている同業の皆様
の努力に傷をつけかねない行為です。心よりお詫び申しあげます。
以上、ご報告かたがた深くお詫び申しあげます。 敬具
ところで、この詫び文の隠れたポイントは、最後の方で塾業界や教育関係者に対し、他とは別に詫びているところ、です。
ま、業界のイメージを悪くした訳ですから当然なのですが、しかし丁寧だなーとは思いますな。
西春校は閉鎖の可能性が高いと言われています。
そうなると100名以上の塾生はどうなるのでしょう。
ここで近隣他塾は触手を伸ばしてくるでしょう。
ま、それは西春に限らず、野田塾の各校舎で多かれ少なかれ同様のことが起こるでしょうが…いやしかし西尾張じゃNo.１の規模と実績で、名古屋市内もなかなか健闘している塾の生徒にいずれにしても触手を伸ばさないわけがない。
西春で言えば、集団塾なら佐鳴も秀英も近所にありますし…個別なら西春は「ＩＴＴＯ個別指導学院」が非常に隆盛ですし…。
とはいえ、結局振り回されるのは生徒と保護者なんだよなぁ…
そもそも、あの野田塾でさえこうなってしまうのだから、他塾はどうなん？という感じだし。
何ともはやです…といったところで、次回。