(延命の現場を眺める・池田~陸別)
こんにちは西日暮里です。
前回も言いましたが…
手元に日本地図があれば広げてみてください。
北海道帯広の東部、池田町から北のほうへ延びる鉄路、それが「ふるさと銀河線」です。
池田町、本別町、足寄町、陸別町の十勝地方から山間部を越えてオホーツク地方に入り、置戸町、訓子府町、そしてオホーツクの中心都市である北見市までの140kmの区間がそうです。
銀河線を語る上でまずは順に沿線の模様を見ていきましょう。
それが今日と次回の講義のテーマです。
JR根室本線(根室~滝川)の池田駅が、銀河線のスタートとなる駅です。
この池田駅と、様舞、高島、大森、勇足駅までが池田町になります。
池田町は、町営でブドウ栽培・ワイン醸造を行っており、「ワインの町」として全国的に知られていますが、そこに至るまでの苦闘の様は昨年、NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられました。
町名の由来は、町内にある池田農場内池田停車場から。
南西の幕別町との境界を十勝川が流れ、その支流である利別川が町域中央を南北に貫流しています。
十勝川の河道が切り替えられるまでは池田町の中心市街付近で利別川と合流しており、明治時代には河港として栄えていました。
著名人を多く輩出した町で、たとえばドリームズカムトゥルーの吉田美和氏、ドラマにもなったマンガ「ブラックジャックによろしく」の作者である佐藤秀峰氏、同じく漫画家の島本和彦氏もその中の一人です。
人口は8467人です(2005年3月末現在)。
南本別からは本別町です。
南本別、岡女堂、本別、仙美里の各駅が本別町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「ポン・ベツ」(小さい・川)から。
由来の通り、町域中央を利別川が南北に貫流し、東西の丘陵から支流を集めています。
町の南部、美里別川が利別川に合流する地点に盆地状の小平野が広がっており、ここに中心市街があります。
帯広市と北見市を結ぶ道路・鉄道と、十勝平野北部を東西に結ぶ道路の交差する地点にあり、交通の要衝ともなっています。
建設中の道東自動車道では本別町にジャンクションが置かれており、ここで北見方面と釧路方面に分岐します。
人口は9112人で、沿線では2番目に人口の多い自治体です(2005年3月末現在)。
足寄から愛冠、西一線、塩幌、上利別、笹森、大誉地までの駅が足寄町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「エショロ・ペツ」(沿って下る川)から。
香川県全体の面積に匹敵する約1400km2の面積を持ち、2005年1月まで日本一広い面積を持つ市町村でした。
北の陸別町から流れ来る利別川中流域と、その支流である足寄川、美里別川流域をほぼその町域としているだけあって広大です。
北西部は石狩山地の山々があり、東縁には雌阿寒岳があり標高が高くなっています。
中央南部は利別川河谷に沿って平地があり、ここに中心市街があります。
政治家の鈴木宗男氏と歌手の松山千春氏、プロ野球西武ライオンズの投手である三井浩二氏はこの町の出身で、3人とも町内の道立足寄高校の先輩後輩の間柄です。
また松山千春氏の生家はこの町の観光名所になっています。
人口は8571人で、過疎が他の自治体同様に進行しています(2005年3月末現在)。
薫別、陸別、分線、川上、小利別の各駅が陸別町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「リクンベツ」(鹿のいる川、または危ない高い川)から。
周りを山に囲まれた盆地のため寒暖の差が非常に激しく、真冬は-30度以下になる事もしばしばあり、 冬期最低気温の平均が日本一低い町です(要するに日本で一番寒い町ということ)。
おかげで冬季は稀ですがオーロラが観測される事があるくらいです。
1901(明治34)年に当時の著名な医学者であった、関寛斎親子の入植・開拓でスタートした町で、人口は3083人(2005年3月末現在)、沿線でもっとも人口の少ない、十勝の端の町です。
まずは十勝地域の沿線をたどってみました。
次回はオホーツク地域の沿線をたどってみます。
西日暮里でした。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
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こんにちは西日暮里です。
前回も言いましたが…
手元に日本地図があれば広げてみてください。
北海道帯広の東部、池田町から北のほうへ延びる鉄路、それが「ふるさと銀河線」です。
池田町、本別町、足寄町、陸別町の十勝地方から山間部を越えてオホーツク地方に入り、置戸町、訓子府町、そしてオホーツクの中心都市である北見市までの140kmの区間がそうです。
銀河線を語る上でまずは順に沿線の模様を見ていきましょう。
それが今日と次回の講義のテーマです。
JR根室本線(根室~滝川)の池田駅が、銀河線のスタートとなる駅です。
この池田駅と、様舞、高島、大森、勇足駅までが池田町になります。
池田町は、町営でブドウ栽培・ワイン醸造を行っており、「ワインの町」として全国的に知られていますが、そこに至るまでの苦闘の様は昨年、NHKの「プロジェクトX」でも取り上げられました。
町名の由来は、町内にある池田農場内池田停車場から。
南西の幕別町との境界を十勝川が流れ、その支流である利別川が町域中央を南北に貫流しています。
十勝川の河道が切り替えられるまでは池田町の中心市街付近で利別川と合流しており、明治時代には河港として栄えていました。
著名人を多く輩出した町で、たとえばドリームズカムトゥルーの吉田美和氏、ドラマにもなったマンガ「ブラックジャックによろしく」の作者である佐藤秀峰氏、同じく漫画家の島本和彦氏もその中の一人です。
人口は8467人です(2005年3月末現在)。
南本別からは本別町です。
南本別、岡女堂、本別、仙美里の各駅が本別町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「ポン・ベツ」(小さい・川)から。
由来の通り、町域中央を利別川が南北に貫流し、東西の丘陵から支流を集めています。
町の南部、美里別川が利別川に合流する地点に盆地状の小平野が広がっており、ここに中心市街があります。
帯広市と北見市を結ぶ道路・鉄道と、十勝平野北部を東西に結ぶ道路の交差する地点にあり、交通の要衝ともなっています。
建設中の道東自動車道では本別町にジャンクションが置かれており、ここで北見方面と釧路方面に分岐します。
人口は9112人で、沿線では2番目に人口の多い自治体です(2005年3月末現在)。
足寄から愛冠、西一線、塩幌、上利別、笹森、大誉地までの駅が足寄町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「エショロ・ペツ」(沿って下る川)から。
香川県全体の面積に匹敵する約1400km2の面積を持ち、2005年1月まで日本一広い面積を持つ市町村でした。
北の陸別町から流れ来る利別川中流域と、その支流である足寄川、美里別川流域をほぼその町域としているだけあって広大です。
北西部は石狩山地の山々があり、東縁には雌阿寒岳があり標高が高くなっています。
中央南部は利別川河谷に沿って平地があり、ここに中心市街があります。
政治家の鈴木宗男氏と歌手の松山千春氏、プロ野球西武ライオンズの投手である三井浩二氏はこの町の出身で、3人とも町内の道立足寄高校の先輩後輩の間柄です。
また松山千春氏の生家はこの町の観光名所になっています。
人口は8571人で、過疎が他の自治体同様に進行しています(2005年3月末現在)。
薫別、陸別、分線、川上、小利別の各駅が陸別町になります。
町名の由来は、アイヌ語の「リクンベツ」(鹿のいる川、または危ない高い川)から。
周りを山に囲まれた盆地のため寒暖の差が非常に激しく、真冬は-30度以下になる事もしばしばあり、 冬期最低気温の平均が日本一低い町です(要するに日本で一番寒い町ということ)。
おかげで冬季は稀ですがオーロラが観測される事があるくらいです。
1901(明治34)年に当時の著名な医学者であった、関寛斎親子の入植・開拓でスタートした町で、人口は3083人(2005年3月末現在)、沿線でもっとも人口の少ない、十勝の端の町です。
まずは十勝地域の沿線をたどってみました。
次回はオホーツク地域の沿線をたどってみます。
西日暮里でした。
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