羊蹄学園大学社会学部講義集

北の大地に突如としてできた架空の大学。
かつてないテーマで綴る社会学とは?

【謝辞】1周年に添えて

2006-09-24 16:40:06 | 諸連絡
2005年8月31日に手探り状態で始まった、「羊蹄学園大学社会学部講義集」が満1周年を迎えた。
これは偏に足を運んでいただいた皆様のおかげである。
このことがない限り、ここまで続かなかったのは明らかである。
今はただただ感謝の一語に尽きる心境である。

趣旨は「異彩の社会学」。
狙いはブログというややもすれば日記や雑談で終わる世界に、大学の講義を舞台として新しい可能性を作ること。

1年経ったとはいえ、その趣旨や狙いはまだ道半ばである。

しかし、しかしである。
反響がある限りこの趣旨と狙いは間違いがなかったと確信する。
これだけの反響や賛同があったのだから。

沖縄論では、北海道から対極に位置する沖縄をかつてない視座で眺めた。
このことにおいてはかなり沖縄方面からの反感も買ったが、しかし新たな地平を築き反響をもらった。
塾戦争では、北海道と中部の大手進学塾の光と影に焦点をあてた。
あまりに深く切り込んだため、どうなるか心配ではあったが、講義を終えた今でもコメント欄や水面下ではメールで各方面からのお声を頂戴している。
そして銀河線。取材記録の整理に追われ、なかなかはかどっていないが、今のところ良い方向に進んでいる。

この3つをひとつの「場」でやること自体、ありえなかった。
しかしこの3つは今の日本のひとつの「部分」であり、同時に「そのもの」でもある。
それを今まで取り上げてこなかったこと自体、我々としてはおかしいと感じ、そして「異彩の社会学」として試みたのだ。

もう一度言う。道半ばである。しかし間違いではなかった。
1年経った今、強くそう思う。

今後は発展を期していかなければならない。
銀河線については早期の講義展開を考えている。
その上で、自公と非自公、そして旧来の革新勢力とで錯綜と混乱を極めている、晩秋の沖縄県知事選挙を軸とした「沖縄論2」、新たな取材と最近の業界の動きから見えてくる内部事情に改めて深く切り込んだ「塾戦争2」を反響にお応えしてはじめる予定である。

我々は止まらない。
否、止まっているように見えたとしても、それは力を蓄えているだけであって「停止」ではない。
新しいブログの持つ可能性を開拓するために、「異彩の社会学」を今後も皆様にお見せする予定である。
それにはここに集う皆様が、今まで以上に足を運び、さらには多くの人を呼び込んでいただきたい。
なぜならここは「大学」という「ネットにできたオープンな学びの場」なのだ。良識さえあれば誰を拒むわけでもない。否、むしろ我々は歓迎する。いつでも…

そして、「羊蹄学園大学社会学部講義集」は2年目に突入する、ブログの可能性の開拓、社会学の開拓、日本社会の開拓のために、この北海道から発信されるこの講義に今まで以上の刺激を与えていただければ幸いである。

最後に。
我々の意識は高いと自負する。
これだけは言い残しておく。

皆様ありがとう。そしてこれからもよろしく。

<2006年9月・羊蹄学園大学社会学部一同>