ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

ビール事情①Deschutes Brewery

2009年08月15日 | ビール事情
ローグ蒸留所”の項でも少し言及したけれど、オレゴン及びポートランドはとにかく地ビールの醸造・消費がさかん!

小ネタとしては、オレゴン州内には100近いクラフト・ビール(地ビール)醸造所があり、ホップの生産も全米2位。また、ポートランド市内には30のビール醸造所があり、一つの都市における醸造所数としては世界一。またオレゴン産のビールのみならず、ポートランドは全米における地ビール最大のマーケット。スピリットの醸造と同じく、高い消費者意識と水の良さがビール醸造の活性化の鍵らしい。

地元のレストランやパブでは、各種地元産のビールを取り揃え、市内ではビール関連のイベントに事欠かない。その中でも毎年7月にウィラメット川沿いの公園で行われる“オレゴン・ビール醸造祭り”はすごい人出で、去年サウジから来た時に参加してみたけれど、前に進むことさえ出来ないほどの盛況ぶり。

今回の“デシュート醸造所”は、地元の知人・友人にも人気の、パール地区にある醸造所兼パブ。

1988年に中央オレゴンの都市ベンドで醸造を開始、ポートランドには2008年5月に開設。まだ比較的新しいパブにも関わらず、以前からビールそのものの評判が良かったのか、平日でも夕方には行列が出来る人気店。

こっちでは“ハッピーアワー”と呼ばれる、特にランチとディナーの間の時間に、格安でおつまみやお酒が飲める時間帯があり、今回もその時間帯を狙って、いざ入店。

今日のおすすめビールと自家製プレッツェルなどを注文。ちなみに、この地方では低温・長期発酵のラガー(日本ビールの主流)より、常温・短期発酵のエールが圧倒的人気で、このお店は(エールの中でも)ペール(イギリス流)やIPA(インド流)の人気が高いらしい。

やっぱりお酒の味って、良く分からないのだけど(笑)、日本の缶ビール等に比べて、まろやかで、味わい深く、頼んだビールはバナナのようなアロマがあると説明書きにあるように、フルーティな味わい。喉ごしというより、味わいを大切にするから、日本のように7:3で泡、という図式もない。コップの際ギリギリまでビール(液体)を注いでくれる。

飲む気マンマンの人用(?)のバー・コーナーと、家族連れでもOKのテーブル席があり、共に広々していて、ゆっくりビールを味わえる。店内から醸造タンクを見ることが出来、通路の横にはドサッと醸造用と思しき穀物の袋が置かれていたり。夏休みならではの過ごし方。


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