ポートランド日記

米オレゴン州ポートランドでの生活模様

ビール事情⑤地元の大手地ビールmcmenamins/Market Street Pub

2009年10月11日 | ビール事情
家の隣に、孟宗竹の植え込みのあるパブがある。なぜパブで竹なんだろう?と思っていたら、ここは大きなマンションのテナントの一つで、中庭のような広場にはパラソル付きの椅子とテーブルが置かれ、外の風に吹かれながら、みんな気持ち良さそうにビールを飲んでいる(ちなみにスーツを着たサラリーマン風の人たちが昼時ビールジョッキを片手にランチしてる姿って、日本では見たことないかも…)。

家の隣だから一度は行ってみようと、食べ物等が安くなる魅惑の時間帯(笑)ハッピーアワーを目指してGo!面している通りの名前にちなんだ店名“マーケット通りパブ”は、夕方5時ともなると、店内は殆ど満席で、既にハンバーガーなどのサイドメニューをおいしそうに食べているお客たちが。我々もバーガーとチップス、ビールを注文。食べ物は至って普通なお味(可も不可もなし)で、見た目がおいしそうなだけに、ちょっぴり残念な感じだけれど、ビールはなかなか。コクもあって、味わい深い。

このお店、後に“マクミナミン”という地ビール・チェーン店の1つだと知ったのだけれど、ポートランド育ちのマクミナミン兄弟が1983年に創業した地ビール屋で、以降ポートランドを中心に約60店舗をもつ一大チェーン店に発展。

肝心の地ビールは、果物(ラズベリー)を原料としたビールを開発、1985年に全米で初めてビールの原材料の一つとして果物が認められたそうで、その他様々斬新なアイデアの地ビールを作っているらしい。

また、経営方針もユニークで、耐震工事や内装の改装等の費用を出せず存続を断念した古いホテルや学校、歴史的な建造物を買い取って、チェーン店舗の一つに。建物自体が大きい場合は、パブだけでなく、カフェや宿泊施設に広大な庭、映画館やスポーツジム、酒類ごとに異なった趣のバーやレストランが同じ建物内に3~4つ入っていたりと、一大テーマパークの様相を呈している。この会社がポートランド等近郊の景観維持(特に歴史的建造物の保護)に果たしている役割は大きいと思われ、それゆえか地元の間でも定着した存在。

チェーンでありながら、それぞれのお店は規模も雰囲気もテンデバラバラで、それぞれのお店を訪ねてみたくなる。



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