alan_k『Echolocation 』エコロケーションWord,Sound,Art,Spirit,connect…

エコーロケーション。水中ではクジラが自分で発した声による、反響(音)を受け止める。音と言葉により私たちは繋がっていく。

そう、だから陽は沈む "Shadow of the Day" Linkin Park

2022-09-18 22:28:00 | in 2007
2年ぶりの投稿に、自分でも驚く。
しかもこの曲を選んだのは他でもない、故チェスター・ベニントンの命日でも誕生日でもない。 
何も、なんでもないのだけれども、急に聴きたくなって、急に解釈が湧いてきた。ために筆をとった次第です。 

 チェスターが亡くなった時は「In the End」の和訳を載せました。
 なんでもない今回は2007年リリースのアルバム「Minutes to Midnight」に収録されているこちらの作品。 

 「Shadow of the Day」 






 MVのストーリー、サウンド、シンプルな言葉。Minutes to Midnight自体のテーマがこういう感じではあるのだけども、
悲しいかな、人類というものはいつでも同じ過ちを繰り返すのです。

シンプルで優しい優しいチェスターの言葉を一部深堀り解釈してみました。 
深堀内容は和訳の下記に載せます。





 「Shadow of the Day」

上からガラス窓を下ろして 
両サイドの鍵を閉める 
両サイドからカーテンを引きずって 
立ち去るよ
そう時々 答えがシンプルじゃない時もある 
時々 さよならしかない時もあるんだ 
そして 
君のために陽は沈む 
後に今日という日の影がやってきて 
灰色の世界を抱きしめてしまうから 
だから 君のために陽は沈む

 ~~ 
「君のために」陽が沈むのは、灰色の世界を影(夜)が覆うから。です。ここまでは解ります、うん。
一見ほんの少しばかりの希望や救いを感じそうなんだけど、灰色の世界を覆うのはあくまでも「影」なんです。灰色の世界を照らす光ではない。
陽は沈んだ後、夜が来ます(当然) そして私たちは眠りにつきます。たぶんそこです。
ここに在るのはおそらく純粋な、せめてもの『祈り』です。
『目的』はない、
ただそこに在る『祈り』。 
せめてもの『おやすみ』。

ねえ あなたは? “Wild Roses“ Of Monsters and Men(和訳)

2020-03-22 22:10:24 | in 2019
とても久しぶりに彼らの作品「Dirty Paws」を聴こうと思って。
そうしたら昨年この曲がリリースされていたようで。Of Monsters and Men 「Wild roses」

ちょっと驚きを隠せなかったです。サウンドが、いわゆる“っぽくない”と思ったから。
でも言葉を読んでいくと・・・うん、いいね(笑)
そして結果、サウンド含め総合的に「いいねえ。」になる。私は。
歌詞の中に「蛾」が出てきますが、バラにとっては害虫です。
また「蛇」が出てきますが、この蛇は「エデンの園の蛇」です。

あなたもこういう風に感じること、
ぼんやりとでも、感じることはありませんか?
Do you ever feel like this not a little?




「Wild Roses」


五月の景色に埋もれた
葉のベッドに蹲る野バラ

私の痛みを綴られた気がする
ああ そう思わない?

小川のうねりを下って
眠りにつくことが
難しくなって
私は赴くまま
ついて行くことにした

蔦をつたって
聴こえるわ
彼らの吐息が
(ほら 吐息が
そう ほら) 

そして
時間の許す限り私は
季節の移り変わりを
見てきた
分かっていた
はずだった
でも私はいつも
どんな時も
私が「此処」には
無い気がしてた

夜の帳が降りると
私は盲目になるの
ああ 降参だわ

ねえ ROSES
あなたが理解していなければ
意味を成さないのに
なぜ私たちは
分かったフリを
するのかな
そう思わない?
眼を閉じる前に
空に舞う蛾が見えたわ
私は微かに望むのよ
あのように
空を高く飛べたらと
ねえ そう思わない?

五月の景色に埋もれた
葉のベッドに佇む蛇がいて
何を私に言いたいの?
(こういうことかな そういうことかな)
まだ私を縛るのね
全てが終わりのない導きのように
感じる時に
あなたに会うための
繋ぎ目を失って
迷子になったような
そんな気がする時に

夜の帳が降りると
私は盲目になるの
おぼろげな光の中で
私たちは盲目になる
そう もう降参よ

ねえ ROSES
あなたが理解していなければ
意味を成さないのに
なぜ私たちは
分かったフリを
するのかな
ねえ どう思う?
眼を閉じる前に
空に舞う蛾が見えたわ
私は微かに望むのよ
あのように
空を高く飛べたらと
ねえ そう思わない?
ねえ

言えない言葉 “Say Something ” A Great Big World & Christina Aguilera (和訳)

2020-01-12 21:21:00 | 2014 in music
本日はこちら。2014年リリース、
The Great Big World & Christina Aguilera の“Say Something ”




この詩を総体的に見て、私が重要だと感じたところは…
幾度となく「say something 」と訴える、ここにいる「私」は
「say something 」と言葉で言えない。伝えられない。
だが、「I’m saying goodbye 」サヨナラは言葉で言えるというところ。
ああ、シンクロする(笑)

PVで感じるのは様々な個々の想い。








また、PVの中で水が落ちるシーンが幾つか出てきます。





水はいわばこの「say something 」であり「愛」なのだろうと。
水(愛)は手に受け取られ、指の隙間から溢れる。

ただ、詩から見て“別れ”が主軸ではあるものの、PVのラストに現る、女の子に差し伸べられる手。その手を取ろうとする女の子。
そこに一種の救い、始まりを感じます。


“Say Something “

なにか言ってくれ
でないと僕は
手放してしまいそうだよ
君が望むのなら
僕は唯一になる
どこへでも
君についていっただろう
でも ああ
なにか言ってくれないか

そうだね…
自分を小さく感じるよ
僕はいつも
いっぱいいっぱいだった
出来ることは
もう何もない
でも
つまずき、気付いて
そして落ちていく
僕はまだ
愛について学んでいるんだ
たった今 僕は
手足をつけて
歩き始めたんだよ
赤子が地上を初めて這うように

僕は得られなかったんだ
君が理解してくれているという
自信を
誓って言えるよ
君は僕の愛する
たった一人のひとだと
そう だから
僕は
君に別れを告げるよ

言ってくれないか
なにか
なにかを



時に、私たちは “Through The Eyes of a Child” Aurora(和訳)

2019-12-31 23:11:00 | 2016 in music
冬。ですね。
この曲を聴きたくなりました。
北欧のシンガー「Aurora」




初めて聴いたときの衝撃といったら。

彼女の言葉に
ただただ耳を傾けて
ああ。と頷いて眼を閉じて
少しだけ
意識が遠のく。
美しい時間です。



「Through The Eyes of a Child」(和訳)

世界は
私たちの
踏み荒らした跡で
覆われている
傷痕は
ペンキで上塗りされて
腐敗しかけた嘘で
道理を説く彼らがいるの

ああ 私はできれば
幼子の眼を通して
この世を見ていたい
そう思うの
幼子の眼を通して

暗い暗い闇が
訪れては去る
その時 あなたは
あの笑顔に手を伸ばす
母の鼓動は
暖かくて穏やかだと
ああ
幼子の肌を通して
この世界を感じることができたら

この世の人間が
初めて あなたの肌を撫でる
その時
彼らを中に入れて
彼らがあちらへ行ってしまう前に
彼らを中に入れることができたら

私は
幼子のような心で
この世を生きれたらいいのにと
そう思うのよ
幼子のような心で



交差する「僕」と「君」と…と  "Chasing Cars" Snow Patrol(和訳)

2019-10-18 21:53:00 | 2006 in music

本日カフェにて流れてきたこの曲。

発売当時、翻訳して感銘を受けた記憶。
そして今、
翻訳を全文上げていなかったなあと思い、再投稿。
 
 
言葉の中に出てくる「Lay」は「横になる、横たわる」
ういう意味ともうひとつ、「葬る」の意味もあると思う。
 
この曲を聴くと、奥の方で燻る臆病な自分を承認された気がした。
それと同時に、こういったポラリスの存在を憧れ、少々信じてもいた。
 
時は流れ。
まあ、当時とそんな変わらぬ自分が此処にいるということもまた、
この曲そのものだと。
 
そう、既に様々なことを知っていて
いつも様々なものが交差している。
世界は僕らのためには変わらない
ということも。
そして
朧げながらも
まだポラリスを
探している自分が此処にいる。
ということも。
 
 
「chasing car」(和訳)
 
僕らはなんでもできる
僕らのことをね
僕らには必要ないんだ
なにも
誰も
 
もし僕がここで
もし僕がここで
ただ横になったら
僕と一緒に横になって
世界のことを忘れてくれるかい?
 
僕のこの気持ちをなんと呼べばいいんだろう
よく使われる3つの言葉は
この気持ちを表現するには
足らないしね
 
もし僕がここで
ただ横になったら
僕と一緒に横になって
世界のことを忘れてくれるかい?
あの時話したことは忘れて
年をとり過ぎてしまう前に
美しい生命でいっぱいの花園を見せて
 
ちょっと頭の中で
一緒にカーチェイスをしないか
僕自身を
見つけるために
思い出すために
君の優雅さが必要なんだ
 
僕のすべて
これまでの僕のすべて
君の瞳の中にあるそれが
僕が知るすべてのことだよ
 
自分がどこにいるのか分からない
どうすればいいのかも考え中
ただ 分かっているのは
世界は僕らのために変わらない
ということだけだ
 
もし僕がここで
ただ横になったら
僕と一緒に横になって
世界のことを忘れてくれるかい?