旧「澄空」

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近畿・山陰旅行6余部鉄橋

2008-04-04 | 兵庫
2007.8.8、近畿・山陰旅行三日目朝、パンチ君達は城崎温泉へ、温泉でゆったりするよりも旅では動き回っていろいろなものを見たい派の自分は、兵庫県美方郡香美町の余部(あまるべ)鉄橋を見に行きました。


余部鉄橋JR山陰本線にかかる高さ41メートル50センチの鉄橋で、1912年に完成しました。今年で築95年と老朽化しているため、現在新しい橋が建設中でこの鉄橋はもうすぐ取り壊されます。


とてもこの先に駅があるとは思えませんが、この後山道を登って行くと餘部駅につきます。のどかな農村と明治時代の鉄橋の組み合わせはなんとも旅情をそそりました。


この写真は前日の夜に撮りました。はるか頭上を二両編成のかわいい列車が通り光の軌跡が残りました。山陰本線は列車の本数が少ないので列車が通る余部鉄橋を見たい時は事前に時刻表で確認してくださいね。しかも兵庫県には余部鉄橋のあるJR山陰本線餘部駅とJR姫新線の余部駅という似た名前の駅があるので注意してください!


余部鉄橋には悲しい歴史もあります。余部鉄橋列車転落事故です。1986年(!)12月、余部鉄橋を通過中の回送列車が強風にあおられ落下、鉄橋下の工場の従業員五人と車掌一人の計六人の方が犠牲になりました。余部鉄橋は13階建のマンションと同じくらいの高さ(41メートル50センチ)です。そんな高さから列車が落ちてくると思うと事故の衝撃の強さがかがわかります。
現場には、事故の様子を伝える手書きの冊子がいくつか置かれていました。それらを静かに拝読した後、慰霊碑の前で手をあわせました。